イタリアでは、一定の年齢・所得・居住条件を満たす経済的に困難な人を対象として、「Assegno sociale(社会手当)」が実施されています。

2026年の満額は月546.24ユーロを年13回です。ただし、所得がある場合には支給額が減額されるため、対象者全員が満額を受給できるわけではありません。

この制度はイタリアに実際に居住し、所定の居住歴などを満たす対象者向け制度です。日本在住者が通常利用できる制度ではありません。

月546.24ユーロは、2026年9月14日時点の為替レートでは約9万7,000円相当です。正式な支給額はユーロ建てであり、日本円換算額は為替によって変動します。

制度概要

実施機関

イタリア社会保障機構INPSが実施しています。

Assegno socialeは、通常の拠出型年金とは異なり、経済的に困難な高齢者などを支援する社会扶助的な給付です。

対象地域

イタリアです。

受給にはイタリア国内での実際の居住が必要であり、海外へ自由に持ち出して長期間受給できる性質の給付ではありません。

対象者

INPSが示す主な条件は次の通りです。

  • 67歳以上
  • 経済的困窮状態にあること
  • イタリア国籍または所定の同等資格を有すること
  • イタリア国内に実際に居住していること
  • イタリアで10年間、合法かつ継続して滞在していること
  • 年間所得が所定の上限を下回ること

外国人についても一定の在留資格を持つ人などは対象となり得ますが、単にイタリアを旅行・短期滞在しているだけでは対象になりません。

支給額・補助額

2026年の満額は月546.24ユーロ、年13回です。

満額を13回受け取った場合の年間額は7,101.12ユーロです。

2026年9月14日時点では、月546.24ユーロは約9万7,000円相当、年7,101.12ユーロは約126万7,000円相当です。

ただしこれはあくまで満額の場合で、所得状況によって減額されます。

2026年の所得要件

未婚者の場合、本人の年間所得が7,101.12ユーロ未満であることが基本条件です。

既婚者の場合は、夫婦の年間所得が14,202.24ユーロ未満であることが基本条件となります。

未婚で所得がまったくない人などは満額対象となります。

一定の所得がある場合は、その所得額に応じてAssegno socialeが減額されます。

申請期間・利用期間

この制度は特定の数週間だけ申請できる一時的なキャンペーン型給付ではありません。

要件を満たす人が申請し、認定された場合、原則として申請した月の翌月1日から支給が始まります。

所得状況や実際の居住状況などについては毎年確認されます。

申請方法

申請はINPSの専用オンラインサービスから行います。

また、INPSのコンタクトセンターや、Patronatoと呼ばれる社会保障手続きの支援機関などを通じて申請することも可能です。

主な条件

  • 67歳以上であること
  • イタリア国内に実際に居住していること
  • 原則として10年間の合法かつ継続した滞在歴があること
  • 所得が所定の基準以下であること
  • 国籍または在留資格等の要件を満たすこと

所得として確認されるもの

給与や一般的な所得だけでなく、制度上は幅広い所得が審査対象となります。

例えば、課税対象所得、一定の非課税所得、銀行・国債などからの利息、土地・建物からの所得、外国から支給される年金なども考慮される場合があります。

一方、自宅として使用している住宅の所得など、一部は算定対象から除外されます。

海外滞在には注意

Assegno socialeはイタリア国内居住を前提とした社会扶助です。

INPSによると、受給者がイタリア国外に連続29日を超えて滞在した場合、給付が停止されます。

停止状態が1年以上続いた場合には、給付資格が取り消される可能性があります。

そのため、通常の老齢年金のように海外移住後も継続受給できる給付と考えないことが重要です。

注意点

「546.24ユーロが高齢者全員に毎月支給される制度」ではありません。

年齢だけでなく所得、居住、滞在歴、国籍・在留資格など複数の条件があります。

また、所得のある人は支給額が減額される場合があります。

この記事のポイント

  • 2026年の満額は月546.24ユーロ×年13回
  • 2026年9月14日時点では月額約9万7,000円相当
  • 対象年齢は67歳以上
  • イタリアで原則10年間の合法・継続滞在が必要
  • 未婚者は年7,101.12ユーロ未満、既婚者は夫婦合計14,202.24ユーロ未満が所得基準
  • 所得がある場合は満額ではなく減額される場合がある

よくある質問

67歳以上なら誰でも月546.24ユーロを受け取れますか?

いいえ。所得、居住歴、実際の居住地、国籍・在留資格などの条件があります。

546.24ユーロは一時金ですか?

いいえ。2026年の満額は月546.24ユーロで、年13回支給されます。

所得が少しでもあると対象外ですか?

必ずしも対象外ではありません。所得が所定の上限未満であれば、所得額に応じた減額給付となる場合があります。

日本に住みながら申請できますか?

通常はできません。イタリア国内での実際の居住や10年間の合法的かつ継続した滞在などが条件です。

海外旅行するとすぐ支給停止になりますか?

短期間の海外滞在ですぐ停止されるわけではありませんが、INPSは連続29日を超える国外滞在について給付停止を定めています。

公式情報

イタリア社会保障機構(INPS)「Assegno sociale」