近年厚生労働省より、新しい労働形態として多様な正社員が提唱されています。
普通の正社員と何が異なるのでしょうか?
今回はこの多様な正社員について解説します!
1.多様な正社員の定義は?
世間一般でいうところの正社員は以下の定義にあてはまる従業員です。
(1)労働契約の期間の定めがない
(2)所定労働時間がフルタイム
(3)直接雇用である
一方、多様な正社員は普通の正社員と異なり、勤務地や職務などが限定されている正社員を指します。例えば、以下のような形態が考えられます。
(1)勤務地限定正社員
勤務地が限定されて転勤もない
(2)職務限定正社員
職務の範囲が限定され、それ以外の職務はやらなくてもいい
(3)勤務時間限定正社員
残業をしなくてもいい
2.多様な正社員のメリット
この多様な正社員という制度を取り入れることで以下のようなメリットを得られます。
(1)育児・介護により転勤・フルタイムが困難な労働者も雇用でき、離職を防止できる。
(2)アルバイトや派遣社員を正社員登用しやすくなり、彼らのモチベーションを高めることができる。
(3)勤務時間限定正社員を導入することで、残業代に関するコストを低く抑えることができる。
(4)勤務地限定正社員を導入することで、より地域に密着したサービス提供が可能になる。
3.多様な正社員の雇用で助成金が出る?
多様な正社員はキャリアアップ助成金(正社員化コース)の対象となります。
つまりアルバイトを普通の正社員に昇格させなくても、助成金を受給できる場合があるのです。
ただし、当然ながら労働協約または就業規則に多様な正社員の雇用区分を規定する必要があります。
規定も設けずに多様な正社員を雇用しないよう注意しましょう。
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