国内に身内がいない外国人労働者や留学生、身寄りがいない一人暮らしの高齢者など、保証人になってくれる人がいなくて、アパートや借家などの賃貸住宅に住むことができない方がいます。
今回は、そんな方々が保証人代行を利用して賃貸住宅に居住するのを支援する助成金・補助金について、ご紹介します!
1.保証人がいないため、部屋を借りられない外国人と高齢者
国内の外国人労働者は年々増加しています。厚生労働省の平成29年10月の発表によると、外国人労働者数は1,278,670人で、過去最高を更新したとのことです。
また、一人暮らしの高齢者も増加しています。内閣府の発表によると、一人暮らしの65歳以上の高齢者が人口に占める割合は、1980年では男性4.3%、女性11.2%であったのに対し、2015年には男性13.3%、女性21.1%と約10%も増加しています。
この外国人労働者と一人暮らしの高齢者が共通して困る問題が賃貸住宅です。
外国人労働者も一人暮らしの高齢者も身内がそばにいない方が多く、保証人が見つかりません。保証人が見つからなければ、賃貸住宅に入ることが難しくなります。
また、貸主としても、保証人がない人たちに賃貸住宅を貸すにはリスクがあります。
自治体の中には、一人暮らしの高齢者や外国人労働者の保証人問題を解決するために、一般社団法人賃貸保証機構や市町村独自の居住支援協議会と連携を取りながら、保証人代行に関する助成金・補助金を出しているところがあります。
2.東京都小平市の高齢者家賃保証料助成事業
東京都小平市では、保証人がいない高齢者実際の方に対し、賃貸保証機構の加盟保証会社を紹介しています。
また、その会社の保証人代行サービスを利用した場合、初回家賃保証料の一部を支給しています。
①利用できる方
1.小平市に住民登録をしていて、市内に1年以上住んでいる65歳以上のひとり暮らし高齢者または高齢者のみ世帯
2.生活保護を受けていないこと
3.中国残留邦人等支援給付金を受けていないこと
4.世帯の月所得が21万4,000円以下であること
②助成額
賃貸保証機構の加盟保証会社の保証人代行サービスの契約後、初めて支払う家賃保証料(初回保証料)の2分の1(上限2万円)を助成しています。
ただし、家賃保証サービスの更新にかかる保証料は対象になりません
3.東京都八王子市の住居賃貸代行保証料補助金
八王子市でも、一人暮らしの障がい者や身内が国内にいない留学生のために、保証料の一部を補助しています。
ⅰ.障がい者の場合
①利用できる方
満18歳以上の障害者の一人暮らし世帯又は世帯主が障害者の方で、指定の要件を満たす方
②補助額
民間等の住居賃貸代行保証制度を利用した場合、支払った額の2分の1に相当する額を支給します。
上限額は1万円となります。
ⅱ.留学生の場合
①利用できる方
1.在留資格が留学であること。
2.八王子市に住民登録があること。
3.大学コンソーシアム八王子の加盟校に在学していること。
②補助額
日本国際教育支援協会による「留学生住宅総合補償」制度、民間会社等による保証人代行制度のいずれかを利用した場合、上限額9,000円まで支給します。
4.まとめ
こうした保証人代行の制度を積極的に活用することで、賃貸住宅の流動化を図りたい貸手にとっても、保証人がなくて困っている借手にとっても、役立つ施策となっています。
保証人がいなくて困っている方は、お住いの自治体が保証人代行に関する助成金・補助金を設けているか、確認してみましょう!
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