長年愛されてきた「Suicaのペンギン」の後継キャラクター候補が、ついに公開されました。

JR東日本は2026年9月8日、2027年3月末で卒業するSuicaのペンギンに代わる、新たなイメージキャラクターの最終候補3案を発表。同日午後3時から一般投票を開始しました。

候補は、オレンジ色の「リス」紫色の「ウサギ」、そしてモグラをポシェットに入れた“何の動物か分からない”オレンジ色のキャラクターの3案です。

投票は9月23日23時59分まで。最も投票数の多かった案が新キャラクターとして採用され、Suica誕生25周年にあたる11月18日に正式発表されます。

実は今回の新キャラは、単なる「ペンギンの後任」ではありません。JR東日本はSuicaを、電車に乗るカードから地域・買い物・行政サービスまでつながる「生活のデバイス」へ進化させる計画を進めています。将来の「ご当地Suica」では、交通費の助成割引だけでなく、自治体の給付金申請にも使える仕組みを目指しています。

Suicaペンギン後継キャラクター3案を比較

候補モチーフ特徴・コンセプト
A案リスオレンジ色。頭から尻尾まで身体の模様を1本のライン「RAILWAY」でつなぎ、人と地域をつなぐJR東日本を表現。
B案ウサギ紫色。「スイスイ(安心)」の青と「ワクワク(感動)」の赤を混ぜた色で、未来へ跳び進む存在を表現。
C案“不思議な動物”+モグラオレンジ色の謎のキャラクターが、土の中しか知らないモグラをポシェットに入れて外の世界を見せてあげる設定。

A案は「一本の線」でつながるオレンジ色のリス

A案は、柔らかな曲線で描かれたオレンジ色のリスです。

最大の特徴は、頭から尻尾の先まで身体の模様が一本のライン(RAILWAY)でつながっていること。日本をつなぎ、人々の暮らしをつなぐJR東日本から着想したデザインです。

制作意図では、そっと生活に寄り添う「友達のような存在」になってほしいとの思いが示されています。

B案は未来へ跳ぶ紫色のウサギ

B案は、耳が特徴的な紫色のウサギです。

JR東日本の公式説明では、移動手段を超えて「人と街、未来をつなぐ存在」として、周囲の声に耳を傾け、未来へ跳び進むウサギをモチーフにしています。

紫色には意味があり、「スイスイ=安心」を示す青と、「ワクワク=感動」を示す赤が混ざったカラーとされています。

選考委員からは、インパクトやオリジナリティー、新しさを評価するコメントが寄せられています。

C案は「何の動物か分からない」オレンジ色の子+モグラ

C案は3案の中で最も個性的です。

オレンジ色のキャラクターが、土の中しか見たことがないモグラをポシェットに入れ、「いろいろな場所を見せてあげよう」と一緒に出かける設定です。

制作側は、あえて「オレンジの子が何の動物かいまいち分からない」ことにもこだわったと説明しています。

「これからもっといろいろな場所で使えるSuica」という未来像を、モグラと謎のキャラクターの冒険で表現しています。

投票は誰でもOK|9月23日23時59分まで

新キャラクター投票は、JR東日本の特設サイトから参加できます。

項目内容
投票期間2026年9月8日~9月23日23時59分
投票資格年齢・性別・職業・国籍を問わず、誰でも投票可能
投票回数1人1回
決定方法最も投票数が多い候補を新キャラクターに採用
結果発表2026年11月18日
愛称キャラクター決定後に一般募集予定
デビュー2027年4月1日予定

不正・重複投票を防ぐため、投票サイトではCookieを利用してチェックが行われます。

Suicaのペンギンは2027年3月末で卒業

Suicaのペンギンは、2001年のSuica登場以来、約25年にわたりイメージキャラクターを務めてきました。

JR東日本は、Suicaの大規模な進化計画「Suica Renaissance」に合わせ、2026年度末でペンギンを卒業させ、新たなキャラクターへバトンタッチすると発表しています。

2026年3月から2027年3月31日までは「Penguin Years」キャンペーンも展開。限定イベントやグッズなど、最後の1年間を盛り上げる企画が実施されています。

なぜキャラクターを変える?「生活のデバイス」へ進化するSuica

新キャラクター選定の背景には、Suicaそのものの大きな変化があります。

JR東日本は今後約10年をかけて、Suicaを「移動と少額決済のデバイス」から「生活のデバイス」へ進化させる「Suica Renaissance」を進めています。

2026年秋にはモバイルSuicaへコード決済機能を追加し、従来の2万円という電子マネー上限を超える買い物にも対応する計画です。

さらに2027年春からは、群馬県と宮城県で「ご当地Suica」を先行スタートする予定です。

ここから給付金|「ご当地Suica」で自治体の給付金申請も目指す

今回の記事で最も注目したいのが、JR東日本が2025年12月に発表した「ご当地Suica」構想です。

モバイルSuicaとマイナンバーカードを連携し、従来の交通・決済機能に加えて、地域ごとに最適化された行政・生活サービスを提供する計画です。

JR東日本の公式資料には、生活サービス機能の例として明確に「給付金申請」と記載されています。

「Suicaに給付金がチャージされる」と決まったわけではありません。JR東日本が公表しているのは、モバイルSuicaを使って自治体の給付金手続きをオンラインで申請できる仕組みを目指すという構想です。給付金そのものをSuica残高として支給する制度が決定したという意味ではありません。

住んでいる地域・年齢に応じて「交通助成割引」も

ご当地Suicaでは、給付金申請だけでなく、交通費の公的支援との連携も計画されています。

モバイルSuicaとマイナンバーカードを連携することで、居住地や年齢などに応じた交通助成割引を、Suicaをタッチするだけで適用できる仕組みを目指します。

JR東日本が示したイメージには、

  • 高齢者割引
  • 若者割引
  • 市民割引
  • 路線バス
  • デマンド交通
  • タクシー

などが掲載されています。

将来は「紙の証明書を毎回見せる」負担が減る可能性:自治体の対象者情報とSuicaを連携できれば、条件に応じた交通助成を自動で適用できるようになります。特に高齢者・子育て世帯・交通弱者への移動支援との相性が高い仕組みです。

子育て申請や自治体情報、防災にも使う構想

ご当地Suicaで目指しているのは、給付金だけではありません。

JR東日本の資料では、

  • 子育てに関する自治体申請
  • 給付金申請
  • 自治体からのお知らせ
  • 公共施設・医療機関の受付
  • 避難所の入退管理
  • 救援物資の効率的な配布
  • 災害時の安否確認

など、地域生活に関するさまざまなサービスとの連携を目指しています。

つまり、新しいSuicaキャラクターがデビューする2027年は、Suicaが「電車に乗るカード」というイメージから大きく変わり始めるタイミングでもあります。

2027年春、群馬県・宮城県から先行スタート

ご当地Suicaは、2027年春に群馬県と宮城県で先行スタートする予定です。

すでにモバイルSuicaを使っている人は、新しいアプリを別途ダウンロードしなくても、サービスを開始できる仕組みが想定されています。

ただし、実際にどの自治体でどの給付金・交通助成・行政手続きが利用可能になるかは、地域ごとの制度設計によります。

新キャラが「給付金の案内役」になる日も?

現時点で、新キャラクターが自治体給付の公式キャラクターになると発表されたわけではありません。

一方、新キャラクターは「生活のデバイス」へ進化するSuicaの象徴として選ばれます。

将来的にSuicaが交通、買い物、行政申請、地域サービスまで幅広く使われるようになれば、新キャラクターが給付金申請や交通助成などの案内画面に登場する可能性は十分考えられます。

どの候補が選ばれるかは、利用者自身の投票で決まります。

現在のSuicaにもポイント還元はある

自治体の給付金とは別ですが、現在のSuicaにも家計負担を軽減できるポイント制度があります。

JR東日本では、条件を満たすモバイルSuicaへのチャージ・オートチャージなどでJRE POINTが貯まる仕組みがあり、貯めたポイントをSuicaへチャージして電車や買い物に使うことができます。

ただし、これは民間のポイントサービスであり、国や自治体の給付金・補助金ではありません。

この記事のポイント

  • Suicaのペンギン後継キャラクター候補3案が2026年9月8日に公開
  • A案はオレンジ色のリス、B案は紫色のウサギ、C案は謎のオレンジ色キャラ+モグラ
  • 投票は9月23日23時59分まで、誰でも参加可能
  • 最多得票の候補を11月18日に正式発表
  • 新キャラクターは2027年4月1日にデビュー予定
  • Suicaのペンギンは2027年3月末で卒業
  • JR東日本はSuicaを「生活のデバイス」へ進化させる計画
  • 2027年春、群馬県・宮城県で「ご当地Suica」を先行開始予定
  • ご当地Suicaでは居住地・年齢に応じた交通助成割引を構想
  • 自治体の「給付金申請」をオンラインで行える仕組みも目指している
  • 給付金がSuica残高として支給されると決まったわけではない

よくある質問

Q:Suicaのペンギンはいつまで使われますか?

JR東日本は2026年度末、つまり2027年3月末で卒業すると発表しています。新キャラクターは2027年4月1日から後任を務める予定です。

Q:後継キャラクターは何ですか?

2026年9月8日時点ではまだ決まっていません。リス、ウサギ、不思議なオレンジ色のキャラクター+モグラの3案から投票で決定します。

Q:投票はJR東日本利用者しかできませんか?

いいえ。公式投票規約では、年齢、性別、職業、国籍を問わず誰でも投票できます。1人1回です。

Q:結果発表はいつですか?

2026年11月18日のキャラクターお披露目式で発表予定です。

Q:Suicaで給付金がもらえるようになるのですか?

現時点で「給付金がSuica残高に振り込まれる」と決まったわけではありません。JR東日本は将来の「ご当地Suica」で、自治体の給付金申請をオンライン化する仕組みを目指しています。

Q:交通費の補助もSuicaで受けられますか?

ご当地Suica構想では、マイナンバーカードと連携し、居住地・年齢等に応じた交通助成割引をSuicaのタッチだけで適用する仕組みを目指しています。実施内容は自治体ごとに異なる見込みです。

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