
くら寿司が実施していた「ちいかわ」コラボキャンペーンが、従業員による不正行為の判明を受けて2026年9月6日の営業開始から中止されました。テレビ朝日などの報道によると、1店舗で従業員による景品の横領が確認され、会社は警察に相談しています。
現在確認されている「ちいかわ」景品の横領と、2025年に報じられた「僕のヒーローアカデミア」コラボ景品の大量出品について、同一人物・同一店舗・同じ不正行為だったと断定できる公表資料は確認できません。本記事では両者を区別して記載します。また、くら寿司の景品横領と公的給付の不正受給は別の問題です。
くら寿司が「ちいかわ」コラボを全面中止
くら寿司は9月5日、社内調査の結果「従業員による不正行為が判明した」と発表し、翌6日の営業開始から「ちいかわ」コラボキャンペーンを中止しました。
公式発表で中止対象となったのは、「ビッくらポン!」のオリジナルフィギュア・アクリルマグネット・缶バッジ、オリジナル湯呑み、寿司皿、レシート応募キャンペーン、コラボメニュー、店内装飾・動画など。事実上、コラボ施策全体の終了です。
その後の報道では、1店舗で従業員による景品横領が発覚したとされ、くら寿司は警察に相談。被害届を含めた対応が検討されていると報じられています。
メルカリは出品確認・削除などの対応を実施
メルカリは9月7日、くら寿司と連携し、関連商品の出品状況を確認しながら必要な対応を進めていると説明しました。禁止行為・禁止出品物に該当すると判断した場合、取引キャンセル、商品の削除、利用制限などを行っているとしています。
メルカリでは、盗品など正規ルートではない入手が確実と考えられる商品の出品を利用規約・ガイドラインで禁止しています。今回も、くら寿司からの情報提供などを受けて実際に商品削除を行った例があると報じられています。
「ヒロアカ」コラボでも大量出品が問題視されていた
今回の問題を受け、過去のくら寿司コラボにおける景品の出品も改めて注目されています。2025年12月には、「僕のヒーローアカデミア」コラボの景品を大量に出品するメルカリアカウントが話題になりました。
当時の報道では、出品者が「知り合いにくら寿司の店員がいる」「余ったグッズをもらった」などと説明したとされ、キャンペーン中にもかかわらず未開封品が数十個単位で出品されていたため、SNSで不正入手を疑う声が上がりました。
ここは混同注意:2025年のヒロアカ大量出品については、記事上「不正が疑われた」段階の情報です。今回確認された「ちいかわ」景品の横領と同じ人物が行った、あるいは当時の出品も横領品だった、と現時点で断定することはできません。
給付金・商品券と何が共通する?「本来の対象者に公平に届く」こと
ここからは給付金との関係です。くら寿司の景品は民間企業のキャンペーン品であり、公的給付ではありません。ただし、仕組みの信頼という点では共通する問題があります。
給付金、地域商品券、生活支援ポイントなども、「決められた対象者に、決められた方法で、公平に配る」ことが前提です。不正に取得したり、制度上禁止されている方法で換金・譲渡したりすれば、制度の公平性を損ないます。
たとえば北海道の「道民生活応援ポイント給付事業」では、2026年5月1日時点で道内に住所を有する世帯主を対象とし、アプリ申請ではマイナンバーカードによる本人確認を行っています。アプリ申請と郵送申請が重複した場合は先に受け付けた申請を優先するなど、二重給付を防ぐ仕組みも設けられています。
「転売」と「不正取得」は分けて考える必要がある
フリマアプリに出品されている商品が、すべて不正取得品というわけではありません。正規に入手した景品を不要になって出品するケースもあり、それ自体と従業員が管理下の商品を無断で持ち出す行為は別問題です。
公的支援でも同様で、制度上認められたポイント譲渡と、虚偽申請による不正受給は同じではありません。北海道の「どうみんポイント」では、一定の条件のもとで世帯主本人から家族などへポイントを譲渡できる仕組みが明示されています。重要なのは、制度のルール内で行われているかどうかです。
不正受給を疑わせる「給付金の代理申請・買取」に注意
給付金や商品券の時期には、「代わりに申請する」「権利を買い取る」「手数料を払えば給付額を増やせる」といった誘いが出ることがあります。制度によっては本人確認や住民登録、世帯主要件があり、第三者が自由に権利を売買できるものではありません。
今回のくら寿司の件でも、景品の管理ルールと流通経路への信頼が問題になりました。公的給付でも同じように、誰がどの資格で受け取り、どのルールで使えるのかを公式情報で確認することが、不正や詐欺を避ける基本です。
くら寿司は9月6日・7日に全品10%割引を実施
コラボ早期終了を受け、くら寿司は9月6日と7日の2日間、全品10%割引を行うと発表したと報じられています。これは公的な給付金や補助金ではなく、企業がおわびとして行う値引き施策です。「10%の給付」ではない点にも注意してください。
この記事のポイント
- くら寿司は従業員の不正行為を認め、「ちいかわ」コラボを9月6日から中止
- 報道では1店舗で景品横領が確認され、警察に相談
- メルカリは関連出品の確認、削除、利用制限などの対応を進めている
- 2025年のヒロアカ大量出品騒動は、今回の横領と同一事件と断定できない
- 公的給付も「対象者へルール通り公平に届ける」ことが重要
- 正規取得品の転売と、横領・不正受給は分けて考える必要がある
よくある質問
Q:メルカリにある「くら寿司×ちいかわ」商品は全部盗品ですか?
いいえ。そのようには断定できません。正規に入手した人が出品している可能性もあります。メルカリは、正規ルートではない入手が確実と思われる商品などについて個別に対応しています。
Q:ヒロアカの大量出品者と今回の従業員は同一人物ですか?
2026年9月7日時点で、同一人物だと確認できる公式発表は見当たりません。過去の出品事案と今回の横領は分けて扱う必要があります。
Q:自治体の商品券をフリマで売ってもいいですか?
制度ごとに規約が異なります。譲渡・換金・転売を禁止している制度もあるため、発行自治体や事務局の利用規約を確認してください。
参照情報
- くら寿司公式:ニュース一覧
- くら寿司公式:ちいかわコラボキャンペーンの中止について(PDF)
- テレビ朝日:従業員による景品横領が発覚
- ITmedia NEWS:メルカリ、くら寿司と連携して削除対応
- オリコン:メルカリが必要な対応を表明
- 週刊女性PRIME:2025年のヒロアカ大量出品騒動
- 北海道:道民生活応援ポイント給付事業
- 時事通信配信:コラボ中止と2日間の全品10%引き




