
ドジャースの大谷翔平選手について、2026年シーズン中に投手として再登板する可能性が極めて低くなったと報じられています。デーブ・ロバーツ監督は、日程と直近の投球状況を踏まえれば「誰もが察しがつく」とする趣旨の発言をし、オープナーとして調整登板する可能性についても低いとの見方を示しました。
大谷選手が日本の「傷病手当金」を受給している、または受給対象であるという意味ではありません。大谷選手のニュースを入口に、日本で働く健康保険の被保険者が病気やケガで働けなくなった場合の公的な所得保障を解説するものです。
大谷翔平、今季中の投手復帰は厳しい見通し
日刊スポーツなどによると、大谷選手は左膝や右上腕二頭筋などの状態を考慮しながら投手復帰を模索してきましたが、投球プログラムは再び停止。ロバーツ監督は9月6日(日本時間7日)、今季中の投手復帰について可能性が極めて低いことを示唆しました。
MLB公式も8月末時点で、大谷選手が万全ではなく、今後の投手調整に影響する可能性を伝えていました。トップアスリートであっても、ケガや体調不良では「無理に復帰しない」という判断が必要になります。
一般の会社員なら「傷病手当金」を確認
日本で会社員などとして健康保険に加入している人が、業務外の病気やケガで働けず、給与を十分に受けられない場合に確認したいのが「傷病手当金」です。協会けんぽによると、主に次の条件をすべて満たす場合に対象となります。
- 業務外の病気やケガの療養であること
- 療養のため、それまでの仕事に就けない状態であること
- 連続する3日間の待期を含め、4日以上仕事を休んでいること
- 休業期間について給与の支払いがないこと。給与が一部支給される場合は差額調整となることがある
いくらもらえる?おおむね「標準報酬日額の3分の2」
厚生労働省の案内では、傷病手当金は一定の算定方法による標準報酬月額を基礎として、1日あたりおおむねその30分の1の3分の2相当額が支給されます。実際の金額は加入期間や標準報酬月額などによって異なります。
支給期間は、同一の病気やケガについて支給開始日から通算して1年6か月です。途中で復職して傷病手当金が支給されない期間があれば、その期間を除いて通算する仕組みになっています。
例:月給そのものの3分の2が必ず振り込まれる、という単純な計算ではありません。標準報酬月額を基に日額を算定し、給与や他の給付との調整が行われる場合があります。
仕事中・通勤中のケガなら傷病手当金ではなく労災の可能性
傷病手当金は原則として「業務外」の病気やケガが対象です。仕事中や通勤途中の負傷など、業務・通勤との関係がある場合は労災保険の給付対象となる可能性があります。どちらに該当するか分からない場合は、勤務先、加入している健康保険、労働基準監督署などへ確認してください。
大谷選手のニュースと傷病手当金を混同しない
大谷選手はMLBのプロ選手であり、契約や補償の仕組みは一般の日本の会社員とは異なります。したがって、「大谷選手が休む=傷病手当金」という話ではありません。一方で、病気やケガで一定期間働けないときに収入を支える制度があることは、一般の働く人にとって重要な知識です。
この記事のポイント
- 大谷選手の今季中の投手復帰は極めて厳しい見通し
- 一般の会社員には健康保険の「傷病手当金」がある
- 業務外の病気・ケガ、労務不能、待期3日などの条件がある
- 支給額は標準報酬を基礎に1日あたりおおむね3分の2相当
- 支給期間は同一傷病について通算1年6か月
よくある質問
Q:3日休んだだけでも傷病手当金は出ますか?
原則として、連続する3日間は待期期間です。4日目以降の休業日が支給対象となります。
Q:有給休暇を使った日は傷病手当金も満額もらえますか?
給与が支払われる日は原則としてそのまま満額併給される仕組みではありません。給与額との調整が行われます。
Q:仕事中に負傷した場合も傷病手当金ですか?
業務上・通勤途中の病気やケガは労災保険の対象となる可能性があるため、傷病手当金とは分けて確認する必要があります。
参照情報
- 日刊スポーツ:大谷翔平、今季中の投手復帰断念へ
- MLB公式:大谷翔平の投手復帰プラン
- 協会けんぽ:傷病手当金について
- 厚生労働省:傷病手当金の支給期間の通算化
- 厚生労働省:治療と仕事の両立・生活支援制度




