
フィリピン社会福祉開発省(DSWD)は、物価・エネルギーコスト上昇の影響を受けやすい貧困・準貧困・低所得世帯を対象に「UPLIFT Assistance」を実施しています。制度は3グループに分かれ、2,000ペソが1回のみの世帯と、月2,000ペソを2026年7~12月の6か月受ける対象世帯がいるため、同じ「2,000ペソ」でも総額は異なります。
この制度はフィリピンの対象世帯向けです。日本在住者が利用できる制度ではありません。また、フィリピン全国民への一律給付ではなく、4Ps・Walang Gutom・2024年CBMS・低所得SSS等の公的データで特定された対象世帯に限られます。
2,000ペソは2026年9月7日の換算用レート(1ペソ≒2.491円)で約5,000円相当。6か月合計12,000ペソなら約3.0万円相当です。為替変動により日本円換算額は変わります。
制度概要
実施機関
Department of Social Welfare and Development(DSWD)。Group 3ではSocial Security System(SSS)が対象者照合・振込に関与します。
対象地域
フィリピン全国。元ニュースはCordillera Administrative Region(CAR)での運用説明ですが、UPLIFT自体は全国制度です。
対象者
| グループ | 主な対象 | 支援 |
|---|---|---|
| Group 1 | 4PsおよびWalang Gutom Program(WGP)の対象世帯 | 1世帯2,000ペソを1回 |
| Group 2 | 2024年CBMSで把握された貧困・準貧困世帯のうち、4Ps/WGPの通常支援を受けていない対象世帯 | 月2,000ペソ×2026年7~12月 |
| Group 3 | CBMSとSSSデータを突合した低所得の被用者世帯。公式説明では月額給与クレジット20,000ペソ未満、2025年または2026年に少なくとも1回のSSS拠出、利用可能なSSS支払口座等が条件 | 月2,000ペソ×2026年7~12月 |
支給額・補助額
Group 1は2,000ペソの一時的トップアップ。Group 2・3は月2,000ペソを6か月で、要件を満たし全期間受給する場合は合計12,000ペソです。Group 3は世帯単位で、同一世帯に対象となり得るSSS会員が複数いる場合、公式説明では最年長のSSS会員1人を受給者とします。
申請期間・利用期間
制度は2026年7月から全国展開。Group 2・3の月次支援は7~12月分です。2026年8月17日時点でDSWDは500万超の世帯へ初回2,000ペソを支給したと公表しており、その後も対象ごとに支給が進められています。
申請方法
UPLIFTは対象者を公的データから特定するターゲット型支援で、原則として新たに窓口へ申請する制度ではありません。Group 1は既存の4Ps/WGP経路、Group 2は初回を対面で本人確認し、その際に以後の銀行口座・キャッシュカード・電子ウォレット等を登録、Group 3はSSSの登録済み支払口座へ送金する仕組みです。
主な条件
Group 2は2024年CBMSに基づく対象判定が中心です。Group 3は低所得SSS会員であるだけでは足りず、給与クレジット、拠出履歴、口座、世帯単位の照合などの要件があります。
注意点
「SSS会員なら全員もらえる」「2,000ペソを6回、全国民がもらえる」という制度ではありません。Group 1は1回のみで、Group 2・3だけが月次支援です。また、対象者を装った詐欺や有料申請代行ではなく、DSWD・SSSの公式連絡を確認してください。
申請・受取前に確認したいポイント
元ニュースのCAR地域説明だけを見ると対象範囲が地域限定にも見えますが、DSWD本省の一次情報ではUPLIFTは7.5百万世帯を想定した全国制度です。一方で「全国制度」と「全国民対象」は全く異なります。対象は既存の福祉・統計・社会保険データで特定されます。
この記事のポイント
- Group 1(4Ps/WGP)は1世帯2,000ペソを1回
- Group 2・3は月2,000ペソ×6か月、全期間なら計12,000ペソ
- Group 3は低所得SSS会員でも給与・拠出・口座・世帯照合条件あり
- 原則として新規申請不要のターゲット型支援
- 初回対面確認後にデジタル支給へ移る対象グループもある
よくある質問
Q:2,000ペソは毎月全員に支給されますか?
いいえ。4Ps/WGPのGroup 1は一時金1回です。月2,000ペソ×6か月はGroup 2・3の対象世帯です。
Q:SSSに加入していれば対象ですか?
いいえ。Group 3は低所得、給与クレジット、拠出履歴、支払口座、CBMSとの照合などの条件があります。
Q:申請しないと受け取れませんか?
DSWDは対象者を既存データで特定するため、UPLIFT自体への一般公募申請は不要と説明しています。対象者には公式経路で支給・案内されます。
Q:日本在住のフィリピン人は申請できますか?
制度の対象判定はフィリピンのCBMS、4Ps/WGP、SSS等の公式データに基づきます。日本国内の一般的な生活支援制度として利用できるものではありません。
公式情報
一次情報優先:下記は制度の実施主体・政府機関・自治体等の公式情報です。元ニュースと食い違う場合は、公式情報を優先しています。
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