カナダの「Canada Workers Benefit(CWB)」は、働いて収入を得ている低所得者の手取りを支える還付可能な税額控除です。現在CRAが案内する2025課税年の基本額は、単身者で最大1,633カナダドル、家族で最大2,813カナダドルです。

この制度は原則として対象年を通じてカナダ居住者であることなどが条件です。日本在住の一般的な就労者が日本の給与について利用できる制度ではありません。また金額は所得や州・準州で変わります。

円換算:1 CAD=113.39円(2026年9月4日時点)。1,633 CAD=約18万5,166円、2,813 CAD=約31万8,966円。正式額はカナダドルです。

制度概要

実施機関

Canada Revenue Agency(CRA:カナダ歳入庁)です。

対象地域

カナダ。原則として対象年を通じてカナダ居住者であることが必要です。金額計算は居住する州・準州によって異なる場合があります。

対象者

働いて所得を得ており、所得が所定の範囲内にある人が中心です。原則として12月31日時点で19歳以上、または19歳未満でも配偶者・コモンローパートナーや対象扶養親族と同居している場合などが対象になり得ます。

指定教育機関に年間13週間を超えてフルタイム在学する学生は、12月31日時点で対象扶養親族がいる場合などを除き対象外です。刑務所等への90日以上の収容なども除外条件があります。

給付額・支援額

CRAが2026年時点で案内している2025課税年の基本CWBは次のとおりです。

  • 単身者:最大1,633 CAD(約18.5万円相当)
  • 家族:最大2,813 CAD(約31.9万円相当)

単身者は調整後純所得が26,855 CADを超えると減額が始まり、37,742 CADを超えると基本額はゼロになります。家族は30,639 CAD超から減額し、49,393 CAD超で基本額がゼロになります。アルバータ州、ケベック州、ヌナブト準州では最大額や計算が異なります。

申請方法

CWBは所得税・給付申告書を提出して請求します。電子申告では認定税務ソフトの案内に従い、紙申告ではSchedule 6を記入してLine 45300へ反映します。

一方、「Advanced Canada Workers Benefit(ACWB)」は別申請不要です。CWBの受給資格が確認された人へ、対象額の最大50%相当を3回に分けてCRAが自動支給します。

申請期間

CWBは所得税申告に合わせて請求します。ACWBを対象期間内に受けるには、CRAがその給付期間の11月1日より前に所得税・給付申告書を受領している必要があります。

支給・利用時期

2026年のACWB支給日は1月12日、7月10日、10月9日です。9月4日時点で、次回は10月9日です。これはCWB全額の一括支給日ではなく、前払い分の支給日です。

主な条件

  • 就労所得があること
  • 対象年を通じてカナダ居住者であること
  • 年齢・家族構成要件を満たすこと
  • 所得が上限を超えないこと
  • 所得税申告を行うこと

注意点

「1,633 CAD」は2026年の給与に対する2026課税年額ではなく、CRAが現在案内している2025課税年分です。2026年に申告・給付処理され、ACWBの2026年支給にもつながります。またCWBには障害者向け追加枠もありますが、本記事は障害を主目的とする支援ではなく、基本CWBだけを中心に扱っています。

申請・受取前に確認したいポイント

CWBは「低所得なら自動でもらえる税金の還付」ではありません。まず税務申告でCWBを請求することが起点です。ただし一度CWB資格が認定された後のACWB前払いは別申請不要という、二段階の仕組みを理解しておくと混乱しにくくなります。

この制度のポイント

  • 低所得の就労者向け還付可能税額控除
  • 2025課税年の基本額は単身最大1,633 CAD
  • 家族は最大2,813 CAD
  • ACWBは最大50%相当を3回に分けて自動前払い
  • 2026年の次回ACWBは10月9日

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よくある質問

Q:カナダで働いていれば必ず1,633 CADですか?

いいえ。所得に応じて減額され、州・準州によって計算も異なる場合があります。

Q:ACWBのために別の申請が必要ですか?

必要ありません。ただしCWBの資格判定につながる所得税・給付申告書をCRAへ提出している必要があります。

Q:フルタイム学生も対象ですか?

年間13週間を超えて指定教育機関へフルタイム在学する場合は原則対象外ですが、対象扶養親族がいる場合など例外があります。

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