
アイルランドの「Jobseeker’s Pay-Related Benefit」は、一定の社会保険(PRSI)拠出歴がある人が完全失業した場合に、失業前の所得に連動して支払われる給付です。5年以上相当の拠出歴を持つ対象者は、最初の13週間に週最大450ユーロ、約8万1,785円相当を受けられます。
この制度はアイルランドのPRSI加入歴や完全失業、求職可能性などの条件を満たす人向けです。日本での雇用保険に代わる制度ではなく、日本在住でアイルランドの就労・PRSI履歴がない一般的なケースは対象になりません。
円換算:1 EUR=181.744円(2026年9月4日時点)。450 EUR=約81,785円、375 EUR=約68,154円、300 EUR=約54,523円。
制度概要
実施機関
Department of Social Protection(アイルランド社会保護省)です。
対象地域
アイルランドの社会保険制度に基づく給付です。
対象者
2025年3月31日以降に完全失業し、最後の就労日が2025年3月28日以降である人が新制度の中心です。就労可能でフルタイムの仕事に就ける状態にあり、実際に仕事を探していること、PRSIのClass A・H・P等で必要な拠出歴があることが求められます。
パートタイム、カジュアル、短時間・季節労働などの場合は別のJobseeker’s Benefitが適切となることがあります。
給付額・支援額
260回以上(概ね5年以上)の対象PRSI拠出がある場合:
- 1~13週:平均総所得の60%、週最大450 EUR
- 14~26週:55%、週最大375 EUR
- 27~39週:50%、週最大300 EUR
104~259回の場合は、最長26週間、平均総所得の50%、週最大300 EURです。最低支給額は週125 EURとされています。
申請方法
MyWelfare.ieからのオンライン申請が推奨されています。本人確認はSAFE Level 2が必要です。オンラインが難しい場合はIntreo CentreやSocial Welfare Branch Officeを通じた手続きも可能です。
申請期間
失業から6週間以内の申請が推奨されています。6週間を超えると受給権に影響する可能性があるため、必要書類が揃うのを待ちすぎないことが重要です。
支給・利用時期
原則として失業後の次の完全な就労週(月曜日開始)から支給対象となり、支給金は指定した郵便局で毎週水曜日に受け取る方式が案内されています。
主な条件
- 完全失業していること
- 原則66歳未満(一定の年金繰下げ条件では70歳未満)
- 仕事ができ、フルタイム就労に対応可能で求職中であること
- PRSI Class A/H/Pで累計104回以上などの拠出要件
- 申請前10週間にClass A/Hを4回以上、失業前52週間に26回以上などの直近拠出要件
注意点
週450 EURは39週間ずっと続く一律額ではありません。最大39週間の人でも13週間ごとに上限と所得連動率が下がります。またこの給付は課税対象で、社会保護省が支給時に所得税を天引きするのではなく、Revenueへ課税対象額を通知する仕組みです。
申請・受取前に確認したいポイント
「5年以上働いた」だけでは足りず、直近10週間・52週間のPRSI拠出条件もあります。退職直前に長期間無給だった場合などは判定が変わるため、MyWelfareやIntreoで拠出記録を確認することが実務上重要です。
この制度のポイント
- 現在申請受付中
- 260回以上のPRSI拠出なら最長39週
- 最初の13週は週最大450 EUR
- 失業前所得に連動し、期間とともに上限が下がる
- 失業から6週間以内の申請が重要
よくある質問
Q:39週間ずっと週450ユーロですか?
いいえ。260回以上の拠出者でも、最大450ユーロは最初の13週間です。その後は最大375ユーロ、最大300ユーロへ段階的に変わります。
Q:自己都合で失業しても同じですか?
個別事情で資格判定が必要です。少なくとも完全失業、就労可能、求職中、PRSI要件などを満たす必要があります。
Q:パートタイムの仕事が減った場合もこの制度ですか?
必ずしもそうではありません。政府はパートタイム、カジュアル、短時間・季節労働者などについて従来のJobseeker’s Benefitが適切な場合があると案内しています。




