
アイルランドのCarer’s Allowanceは、年齢・障害・病気などによりフルタイムの介護を必要とする人を支える、低所得の介護者向け社会保障給付です。2026年の最大週額は、介護者が66歳未満なら270ユーロ、66歳以上なら308ユーロです。
この制度はアイルランドに常居し、フルタイム介護・所得審査などの条件を満たす介護者向けです。日本在住者が日本で行う介護に対して支給される制度ではありません。
海外制度の円換算は2026年9月1日時点の参考レート (1カナダドル=115.292円、1英ポンド=216.533円、1ユーロ=185.647円、 1米ドル=159.77円、1香港ドル=20.3895円、1韓国ウォン=0.116526円)を使用しています。 正式な支給額は現地通貨であり、為替変動により日本円換算額は変わります。
制度概要
実施機関
Department of Social Protection(アイルランド社会保護省)
対象地域
アイルランド
対象者
18歳以上で、少なくとも12か月にわたりフルタイムの介護を必要とする人を継続的に介護し、所得審査(means test)と常居要件などを満たす人が主な対象です。介護対象者が16歳未満の場合は、Domiciliary Care Allowanceの対象児童であることなどの条件があります。
給付額・支援額
所得審査の結果、満額となる場合は66歳未満で週270ユーロ(約5.01万円相当)、66歳以上で週308ユーロ(約5.72万円相当)です。所得がある場合は減額される可能性があります。
申請方法
最も早い方法として、認証済みMyGovIDを使ったMyWelfareでのオンライン申請が案内されています。紙のCR1申請書を使用し、必要な医療情報や所得関係資料等を添付して提出する方法もあります。
申請期間
年間の一斉公募ではなく、要件を満たす介護者が随時申請する制度です。遅れて申請した場合でも「good cause」が認められる等の一定条件では最大6か月の遡及が可能とされています。
支給・利用時期
資格認定後は週単位の社会保障給付として支給されます。2026年1月からCarer’s Allowanceは税務当局に通知される課税対象の社会保障所得として扱われています。
主な条件
介護者本人は18歳以上でアイルランドに常居し、フルタイムの介護を提供する必要があります。就労・自営業・ボランティア・訓練・教育の合計は週18.5時間を超えないことが条件で、その間も介護対象者に適切なケアが確保されている必要があります。
2026年7月から所得審査の控除枠が大幅に拡大され、週あたり単身者1,000ユーロ、カップル2,000ユーロまでの所得を控除する措置が導入されています。これは給付額そのものではなく、所得審査で無視される範囲です。
注意点
「週308ユーロ」は66歳以上の満額上限です。66歳未満は満額でも270ユーロで、所得審査により減額される場合があります。また、週18.5時間を超えて就労・教育等を行う場合は資格を失う可能性があります。
この制度のポイント
- 低所得のフルタイム介護者向け
- 66歳未満は週最大270ユーロ、66歳以上は最大308ユーロ
- 2026年7月に所得控除枠を大幅拡大
- 就労・教育等は合計週18.5時間以下が原則
- MyWelfareからオンライン申請可能
よくある質問
Q:働きながらCarer’s Allowanceを受け取れますか?
可能な場合がありますが、就労・自営業・教育・訓練等の合計が週18.5時間を超えないことなどの条件があります。
Q:66歳未満でも週308ユーロですか?
いいえ。2026年の満額は66歳未満が週270ユーロ、66歳以上が週308ユーロです。
Q:所得控除1,000ユーロは毎週追加で支給されるお金ですか?
いいえ。これは所得審査の際に一定額までを算入しないための控除枠であり、給付額ではありません。
Q:介護する相手が短期間だけ支援を必要とする場合も対象ですか?
原則として、介護対象者が少なくとも12か月にわたりフルタイムの介護を必要とすると見込まれることが条件です。
公式情報
- Department of Social Protection「Carer’s Allowance」
- Operational Guidelines: Carer’s Allowance
- Budget 2026(Carer’s Allowance改定)




