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ご存知の通り、キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、正社員転換直前の6ヵ月間の賃金合計額が正社員転換後の6ヵ月間と比較して、5%以上UPしていなければいけません。

その「5%以上UP」に賞与を算入しても大丈夫なのでしょうか?

1.条件付きなら賞与を算入してもOK

「5%以上UP」に賞与を含めても大丈夫です。

しかし、それには様々な条件があります。

例えば、就業規則などに「賞与は毎年7月と12月に、正社員にのみ支給する」と書いてあったとします。

この場合、仮に正社員転換が10月でその後12月に賞与が支給された場合、この賞与は正社員としての6ヶ月分の賃金の合計額に参入できます。

逆に、もしも「賞与は原則として支給しない。ただし、会社の業績によって支給することがある」と書いてある場合に支給された賞与だったら、正社員転換後6ヶ月分の賃金の合計額に参入できません。

2.2020年度から賞与は除かれる?

上記以外にもさまざまなケースが想定され、キャリアアップ助成金の公式小冊子にもこと細かく加筆されています。

5%UPを満たしているかどうかの審査の際に揉めるケースが多いからこそ、加筆されたものと推測されます。

この場合、懸念されるのは「そんなに揉めるなら、この5%UPの計算は賞与を除くことにする」と来年度から変更されてしまうことです。

この変更をできる限り回避するためには、各々の事業者がしっかり公募要項を読み込んで、適切に助成金を申請していくことが大事です。

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