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「うちの会社で取れそうな助成金にはどんなものがありますか?」このようなご質問をたびたび受けることがあります。

しかし、その質問に対しては、
「御社の事情を色々とお聞かせいただき、その上で見つけられるものです。」
と答えるしかできません。

今回はその理由について説明していきます。

1.即答する専門家は危険?

もしも「大丈夫ですよ。○○助成金と△△助成金ならいけると思いますよ。」というような感じで即座に返事があったとします。

この返答は、専門家から見ますと、非常に危険です。なぜなら、その会社の状況を全く見ないで答えているからです。

例えば、キャリアアップ助成金の正社員転換をおすすめするとします。こちらの助成金は、正社員でない従業員が正社員になるのを支援する、厚生労働省の人気の助成金です。

この助成金を受給するには、現在契約社員(有期雇用契約)の方がいる必要があります。6ヶ月契約とか1年契約とかです。
しかし、企業によっては契約社員がいない場合もあります。
それを確認しないで「キャリアアップの正社員転換がおすすめですよ!」などと回答するのは専門家としてNG行為です。

2.専門家に必要なのはヒアリング

専門家に最も必要なのは、まずその対象となる企業がどのような企業なのかをヒアリングすることなのです。

例えば、全員が正社員であるなら、何か人材育成(研修)をする予定があるか等を聞きます。そして、「それならば、人材開発支援助成金が可能性としてあります。その研修はどなたを対象とするものですか?」といった感じで進めていきます。

それによって、「これなら助成金対象になりそうですね」や「今回は対象外ですね」などと言った回答ができるのです。

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