経済産業省は令和2年度の予算として中小企業対策費1,386億円を要求しました。
前年度の1,117億円から250億円以上積み増ししており、中小企業政策により厚い支援を行うことになります。
つまり、中小企業庁の補助金も来年度からより強化されていくことになります。
今回は令和2年度の中小企業庁の補助金がどうなるのかについて解説します!
1.中小企業政策の重要項目
重点項目としては、
①「事業承継・再編・創業等による新陳代謝の促進」
②「生産性向上・デジタル化・働き方改革」
③「地域の稼ぐ力の強化・インバウンドの拡大」
の3つが挙げられています。
この3つの重要項目の中で補助金として公募されそうな事業をご紹介します。
2.事業承継・再編・創業等による新陳代謝の促進
(1)事業承継・世代交代集中支援事業
事業承継を契機とした事業者の新たな挑戦のための設備投資・販路拡大や後継者不在の中小企業者におけるトライアル雇用等を支援します。
(2)中小企業信用補完制度関連補助・出資事業
信用補完制度を通じた円滑な資金供給支援や経営改善を必要とする中小企業者に対する経営支援になります。
3.生産性向上・デジタル化・働き方改革
(1)ものづくり・商業・サービス高度連携促進事業
複数の中小企業・小規模事業者等が事業者間でデータを共有・活用することで生産性を高める高度なプロジェクトの支援を行います。
(2)地方公共団体による小規模事業者支援推進事業
方公共団体が小規模事業者等に対して、経営計画を作成する取組や、その経営計画に基づき販路開拓に取り組む費用や事業継続力強化に資する取組を支援します。
(3)共創型サービスIT連携支援事業
中小サービス業等の分野で、ITベンダーと中小企業等が共同で既存のITツールの組み合わせ等を行い、ITツールの汎用化による業種内・他地域への横展開を目指す取組を支援します
4.地域の稼ぐ力の強化・インバウンドの拡大
(1)地域未来投資促進事業
地域でのイノベーション創出に向けた支援体制を強化し、事業化戦略の策定、ものづくりやAI人材を活用した、サービスの開発等を支援します。
(2)JAPANブランド育成支援等事業
海外展開等にあたって中小企業が行う新商品・サービス開発等の取組に対して支援します。
(3)地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業
地域及び課題を横断的に束ねて、解決するモデルづくりを支援します。
5.まとめ
上記以外には、令和1年度の補正予算が組まれる予定です。
この補正予算で、ものづくり補助金をはじめIT導入補助金や小規模事業者持続化補助金などの人気の補助金も引き続き継続される見込みとなっています。
ものづくり補助金などは公募されるたびに要件が細かく変わってきますが、公募目的自体は変わりません。
そのため公募が始まってから準備するのではなく、あらかじめどの事業で申請するかなどを明確に固めておくことをおすすめします。
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