今回は助成金・補助金に関するよくある質問に回答します!
今回のテーマ
補助金の申請でおさえておくべきポイントとは?
1.補助してもらいたい事業について説明できますか?
補助金を申請する際、補助してもらいたい事業について、審査員に対して、書類や面接の場できちんと説明する必要があります。
説明すべきポイントとしては、以下が挙げられます。
(1)切り口に独自性があって目新しいこと
(2)売上や収益の見込みが立っていること
(3)公表されている審査基準に対して網羅的に対応している内容であること
(4)会社の理念、目標が反映された事業計画であること
(5)全社的な課題やマーケティング上の課題、技術の課題が明確であり、それに対する補助事業を行うことで具体的にどう解決できるかを詳細に書かれていること
(6)自社、競合、顧客の視点が明確になっていること
(7)社会的な意義が感じられること
(3)以下は中小企業診断士などのアドバイスを受けて改善することが比較的容易です。
しかし、
(1)切り口に独自性があって目新しいこと
(2)売上や収益の見込みが立っていること
は十分な説得力を持たせなければ採択されるのが難しいです。
2.独自性があって目新しい事業でないと補助してもらえません!
いくら新規事業と言っても、うどん屋がそば屋をやるというのは新規事業ではありますが、誰でもできそうですよね。切り口に目新しさがありません。
しかし、こだわりのうどん屋が、地元の特産品であるゆずを独自のルートで仕入れ、小麦に練り込んだ新商品のうどんを開発するというのはどうでしょうか?
地元の産業のPRにもつながり、目新しくなり、採択される可能性が高くなります。
事業系の補助金申請では、こうした切り口を探すことが、まずは重要になります。
3.現状の財務内容も問われます!
売上や収益の見込みというハードルは高いです。計画上の見込みは鉛筆をなめて書けるでしょう。
しかし、決算書の提出も求められますので、現状の財務内容や収益力が問われることになります。
もちろん、現事業で法人税をしっかり収めているだけの収益を上げており、金融機関からの借入もすぐにできる企業は問題ないでしょう。
しかし、赤字が数期連続続いており、債務超過に陥っている企業の場合はどうでしょうか?
新規事業どころか、本業の立て直しがまずは優先ですよね。
補助金の場合、支給されるのは補助事業が終わってからさらに数カ月先になります。
その間のつなぎ資金をどうするのかということに明確に答えられなくてはなりません。
債務超過だと金融機関からの借入も難しいですよね。
その場合は、なぜ現業で債務超過に陥っているのか、一時的なものなのかどうか、改善余地があるのかどうかなど、詳細に書いていく必要があります。
もちろん、つなぎ融資の資金調達の目途が立っている理由も説得力があるように書かなければなりません。
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