
フィリピンの公的医療保険機関PhilHealthは、外来診療で処方される対象医薬品について、年最大20,000フィリピンペソ分の薬剤給付「GAMOT」を提供しています。医薬品を認定薬局で受け取る現物給付型の制度で、20,000ペソが銀行口座に振り込まれるわけではありません。
対象はPhilHealthの資格を持つ加入者と所定の扶養家族などです。日本に住んでいるだけの人は原則対象外で、フィリピンの医療保険資格と現地の認定医療機関の利用が前提です。
この制度はフィリピンのPhilHealthの加入資格を持つ人および認められる扶養家族などが対象です。日本在住者は原則対象外で、現金給付ではありません。
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制度概要
実施機関
フィリピン公的健康保険機関PhilHealth(Philippine Health Insurance Corporation)。2025年の実施通達と2026年10月19日の制度拡充発表を確認しました。
対象地域
フィリピンのPhilHealth認定医療・薬局ネットワーク。YAKAP関連の認定医師による処方とPhilHealth認定GAMOT薬局の利用が必要です。
対象者
PhilHealthの加入者および所定の資格を持つ扶養家族。公的FAQでは条件を満たすフィリピン国民のほか、十分な拠出要件を満たす一部外国人の利用についても説明しています。
支給額・補助額
対象となる外来処方薬について年最大20,000フィリピンペソの利用枠(2026年10月26日の1ペソ=2.45851円で約4万9,000円相当)。実際に受け取れる医薬品は所定リスト、処方、定額表、利用可能な残枠によって決まります。現金として自由に使える額ではありません。
申請期間・利用期間
GAMOTの全国運用は2025年に開始されています。2026年11月1日からは所定の薬剤感受性結核(DS-TB)の第一選択薬の利用が拡充されます。毎年の年額枠であり、2026年10月26日に新たな一時金の申請が始まる制度ではありません。
申請方法
PhilHealthの資格を確認したうえでYAKAP認定医師による診察・所定のGAMOT処方を受け、認定GAMOT薬局で対象薬を受け取ります。医師や薬局の認定状況、処方の有効期間、本人確認書類を事前に確認してください。
主な条件
PhilHealthの2025年FAQは、対象リストに75種類の医薬品が含まれると案内しています。入院中に使う薬、外来救急で使用する薬、他の外来給付で扱う薬などはGAMOTの一般枠に含まれません。所定単価を超えるブランド医薬品などの差額も自己負担となり得ます。
注意点
2026年11月1日から認定された結核治療薬の給付は、所定の条件を満たす場合、通常の20,000ペソの年間GAMOT利用枠から差し引かれないとPhilHealthが発表しています。ただし対象は薬剤感受性結核の確認、医師の処方、認定薬局などの条件があり、結核患者全員への20,000ペソの現金支給ではありません。
現金給付と誤認しないための利用手順
GAMOTの価値は受け取る医薬品の給付として現れます。利用者は「加入資格の確認→YAKAP認定医師の診察と処方→認定GAMOT薬局で受取」という流れを把握することが重要です。自己判断で購入した一般の市販薬の代金が、後からすべて払い戻される制度ではありません。
2026年11月からの結核薬は一般枠との計算が異なる
2026年10月19日のPhilHealth発表によると、薬剤感受性結核の一部の第一選択薬を11月1日から対象とし、該当する薬は通常の年20,000ペソ枠を減らしません。処方は原則1回につき最大1か月分で、薬局は所定の期間内に全量を交付する必要があるなど、追加の運用条件があります。
この記事のポイント
- 年最大20,000ペソは対象となる外来薬の利用枠であり、現金給付ではない。
- PhilHealthの資格、YAKAP認定医師の処方、認定GAMOT薬局の利用が必要。
- 薬の対象リスト・所定価格・入院薬等の対象外区分に注意。
- 2026年11月1日から特定の結核治療薬が拡充され、通常の年額枠から控除されない。
- 日本在住者が一律に利用できる制度ではない。
よくある質問(FAQ)
Q:20,000ペソは銀行口座に振り込まれますか?
A:いいえ。対象薬を所定の処方・認定薬局で受け取る仕組みで、現金を自由に使える給付ではありません。
Q:ドラッグストアならどこでも利用できますか?
A:いいえ。PhilHealthの認定GAMOT薬局・施設を利用する必要があります。
Q:保険未加入の外国人旅行者も対象になりますか?
A:PhilHealthの資格がない旅行者が現地で申し込むだけでは対象となりません。加入資格のある外国人については拠出要件を確認してください。
Q:2026年11月からの結核薬で年間2万ペソの枠は減りますか?
A:PhilHealthは、対象となる結核の第一選択薬の給付について、通常のGAMOT年間20,000ペソ枠から控除しないと説明しています。




