事業主にとっても従業員にとっても、関わりの深い労働局とハローワーク。
それぞれが具体的にどんな役割をもっているのでしょうか?
そこで今回は、労働局・ハローワークとは?について解説します!
労働局とは
労働局とは国の行政機関の一つです。各都道府県の労働局は厚生労働省の地方機関で、地域の産業・雇用失業情勢に応じた雇用対策を行っています。
労働局の主な役割
都道府県労働局は「働く」ということに関連した、以下のような行政分野を運営しています。
仕事の確保(職業安定行政)
能力を最大限に発揮し働けるように、人材を求める企業のニーズに応えられるよう、職業相談や紹介、失業等給付の支給、障害者・高齢者などの就職促進の業務を行っています。
労働環境の整備(労働基準行政)
労働条件の向上や労働者の安全と健康の確保を図るよう、労働基準に関する法令に定める措置などについて行政指導等を行います。賃金の確実な支払い、不適切な解雇の防止、長時間労働の抑制、労働災害防止などを推進し、労災保険制度の運営業務も行います。
職業能力の向上(職業能力開発行政)
能力を高め適した仕事に就けるよう、再就職に必要な技能を身に付ける職業訓練や、労働者のスキルアップを支援する施策などを行ってい ます。
雇用機会の均等確保(雇用均等行政)
性別により差別されることなく、能力を十分に発揮できる雇用環境を整備できるよう、雇用における男女の均等な機会及び待遇の確保、女性の活躍推進、仕事と育児・介護を両立するための環境整備、 パートタイム労働者の待遇改善などの業務を行っています。
ハローワークとは
ハローワークとは公共職業安定所の呼称です。
都道府県労働局は地域の産業・雇用失業情勢に応じた雇用対策を展開していますが、その窓口の役割がハローワークです。
ハローワークの役割
就職困難者を支援する、最後のセーフティネットとしての役割を担っています。また地域の総合的雇用サービス機関として、主に以下のような業務を行っています。
①無料の職業紹介
②失業給付の支給
③雇用保険事業の実施
まとめ
厚生労働省の地方機関が労働局、そしてその窓口となるのがハローワークです。
事業主にとっては雇用保険の手続き等、労働者にとっては失業保険の手続きや職業紹介等で利用することも多いかと思います。
ハローワークは管轄区域が決まっているので、厚生労働省のHPより管轄を確認してから利用しましょう!
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