
イタリアのAssegno di Inclusione(ADI)は、貧困・社会的脆弱性への対策として、一定の低所得世帯に所得補填と社会・就労支援を組み合わせて提供する全国制度です。2026年は、従来あった更新時の1カ月停止が廃止されました。
この制度はイタリアの居住・在留・世帯・所得・資産要件を満たす人向けです。日本在住者が日本から受け取れる制度ではありません。また「毎月一律○万円」が支給される制度ではなく、世帯構成と所得等に応じて金額が計算されます。
2026年9月25日の参考レート1ユーロ=180.139円では、ISEE上限€10,140は約182.7万円相当、一般の家族所得基準€6,500/年は約117.1万円相当、一定の67歳以上世帯等の基準€8,190/年は約147.5万円相当です。これらは給付額そのものではなく、正式な審査基準です。
制度概要
実施機関
INPS(イタリア社会保障機構)
対象地域
イタリア全国
対象者
世帯に、障害のある人、未成年者、60歳以上の人、または行政が認定する社会・医療支援プログラムに参加する不利な状況の人のいずれかがいることなどが基本要件です。
支給額・補助額
ADIは一律額ではなく、家族所得を基準額まで補うQuota Aと、正式な賃貸契約のある世帯への住宅支援Quota Bから構成されます。一般の家族所得基準は年€6,500×ADI等価尺度、全員が67歳以上など一定の世帯は年€8,190×等価尺度が基準です。実際の支給額は世帯所得・人数・構成・家賃状況によって変わります。
申請期間・利用期間
認定後、原則最大18カ月連続で支給され、再申請により12カ月単位で更新できます。2026年から更新前の強制的な1カ月停止は廃止されましたが、更新後最初の1カ月分は新しい月額の50%となります。
申請方法
INPSのオンラインサービスまたはpatronato(支援窓口)等を通じて申請します。審査通過後、世帯のPatto di Attivazione Digitale(PAD)を締結し、原則その翌月から給付が始まります。給付はCarta ADIに毎月入金されます。
主な条件
申請者は原則、イタリアに少なくとも5年間居住し、そのうち直近2年間は継続居住している必要があります。経済要件としてISEEは€10,140以下。家族所得、金融資産、不動産、一定の新しい高排気量車両等にも基準があります。
申請前に確認したいポイント
まず有効なISEEを用意し、世帯員の年齢・障害・支援プログラム該当状況、家族所得、金融資産、住宅契約、車両保有状況を確認してください。2026年の更新では「1カ月空白なし」になった一方、最初の更新月が50%支給となる点は家計計画上の重要事項です。
この記事のポイント
- 障害者・未成年・60歳以上等を含む低所得世帯が中心
- ISEEは€10,140以下など複数の経済要件
- 給付額は世帯ごとに計算され、一律ではない
- 最大18カ月、更新は12カ月単位
- 2026年は更新時の1カ月停止を廃止、更新初月は50%
よくある質問
Q:低所得なら世帯構成に関係なく対象ですか?
いいえ。所得要件だけでなく、世帯に障害者、未成年者、60歳以上の人等がいることなどの要件があります。
Q:毎月同じ金額が全員に支給されますか?
いいえ。世帯所得、等価尺度、家賃などに基づき個別に算定されます。
Q:18カ月後は自動更新ですか?
いいえ。再申請が必要です。2026年から1カ月の停止はなくなりましたが、更新後最初の月は50%支給です。




