
イタリア政府は、食料品購入を支援するプリペイドカード「Carta Dedicata a Te」の2026~2027年版を実施します。対象世帯への支援は1世帯合計1,000ユーロで、2026年11月4日から最初の500ユーロ、2027年4月に2回目の500ユーロが付与されます。
この制度はイタリアに居住し、ISEEや世帯構成などの条件を満たす対象世帯向けです。日本在住者が利用できる制度ではありません。ISEEが1万5,000ユーロ以下であれば全世帯が自動的に1,000ユーロを受け取れるわけではなく、世帯構成、他の支援制度の受給状況、優先順位、利用可能なカード数などで選定されます。
1,000ユーロは2026年9月23日時点の参考レートで約180,095円、すなわち約18.0万円相当です。各500ユーロは約90,048円、約9.0万円相当です。正式額は1世帯合計1,000ユーロです。
制度概要
実施機関
イタリア農業・食料主権・森林省(MASAF)、経済・財務省、労働・社会政策省などが関与し、INPSが保有データから候補世帯を抽出、自治体と連携して対象者を確定し、Poste Italianeのプリペイドカードで支援します。
対象地域
イタリア。MASAFは1,177,597世帯を対象規模として案内しています。
対象者
MASAFの公式案内では、主な対象はイタリア居住の世帯で、少なくとも3人で構成され、少なくとも1人の未成年者が含まれ、ISEEが1万5,000ユーロ以下で、他の社会包摂・貧困支援制度を受けていないことなどが示されています。
INPSは、ISEEが基準内であることだけではカード配分が確定しないと説明しています。候補者は利用可能なカード数の範囲で優先順位に沿って選定され、まず少なくとも3人世帯で2012年12月31日までに生まれた構成員がいる世帯、次に2008年12月31日までに生まれた構成員がいる世帯、その後その他の3人以上世帯という順で扱い、各区分ではISEEが低い世帯が優先されます。
支給額・補助額
1世帯合計1,000ユーロです。MASAFは、最初の500ユーロを2026年11月4日から、2回目の500ユーロを2027年4月に付与すると公式発表しています。
申請期間・利用期間
申請は不要です。INPSが既存のISEE等の行政データを基に候補世帯を抽出し、自治体との確認後に対象者を決定します。MASAFは、カードの有効性を失わないために2026年12月16日までに最初の買い物をする必要があると案内しています。
申請方法
住民がINPSや自治体へ申請書を提出する制度ではありません。INPSは「申請不要」と明記しており、新規対象者には居住自治体から通知が行われ、カードを受け取ります。既にカードを保有し、今回も対象となる人は、既存カードへ新たなチャージを受ける仕組みです。
主な条件
- イタリア居住世帯
- ISEEが原則1万5,000ユーロ以下
- 世帯構成・未成年者など制度上の優先条件
- 他の対象外となる社会包摂・貧困支援との重複がないこと
- カード配分数の範囲内で優先順位に基づき選定されること
利用できるもの
カードは生活必需の食料品購入に使う制度です。MASAFはアルコール類を対象外としています。また、MASAFと大手流通事業者の協定により、対象カード保有者には一部加盟店で15%割引が提供され、通常の店頭プロモーションと併用できると案内されています。
注意点
「1,000ユーロを現金で受け取る制度」ではありません。Poste Italianeの電子プリペイドカードで利用する支援です。また、ISEE基準だけで受給確定とはならないため、「ISEEが1万5,000ユーロ以下なら必ず1,000ユーロ」と表現するのは不正確です。
この記事のポイント
- 2026~2027年版は1世帯合計1,000ユーロ
- 2026年11月4日から500ユーロ、2027年4月に500ユーロ
- 住民からの申請は不要で、INPSが行政データから候補者を抽出
- ISEE1万5,000ユーロ以下だけで受給確定ではなく、世帯構成・優先順位・カード数の制約がある
- 2026年12月16日までに最初の購入をしないとカードの有効性を失う
9月16日の既存記事から何が変わった?
助成金ブログでは2026年9月16日に同制度を「2026年分は1世帯500ユーロ」として紹介した記事が確認できます。その後、9月21日にMASAFとINPSから2026~2027年版の新しい公式情報が発表され、2年間の合計額が1,000ユーロ、2026年11月に500ユーロ+2027年4月に500ユーロ、申請不要という全体像が明確になりました。本稿はこの重要更新を反映するための更新記事です。
よくある質問
Q:自分で申請しないと1,000ユーロを受け取れませんか?
いいえ。住民からの申請は不要です。INPSが既存データから候補者を抽出し、自治体と連携して対象者を確定します。
Q:ISEEが1万5,000ユーロ以下なら必ず対象ですか?
いいえ。ISEEは重要な要件ですが、それだけでは受給確定しません。世帯構成、他制度の受給、優先順位、カード数なども関係します。
Q:1,000ユーロは一度に受け取れますか?
いいえ。公式案内では、最初の500ユーロが2026年11月4日から、2回目の500ユーロが2027年4月です。
Q:現金として引き出せますか?
生活必需の食料品購入を支援するプリペイドカード方式です。現金一括給付として案内されていません。
Q:すでにCarta Dedicata a Teを持っている場合は?
INPSによると、既存カードを持ち、今回も資格を満たす人は、同じカードへ新しいチャージを受ける仕組みです。
公式情報
一次情報確認済み:合計1,000ユーロ、500ユーロ×2回、2026年11月4日開始、2027年4月の第2回、対象規模、主なISEE・世帯条件、申請不要、カード方式、12月16日の初回購入期限、15%割引をMASAF・INPSの公式情報で確認しています。
- MASAF:La Carta “Dedicata a te” 2026
- MASAF:新しいCarta Dedicata a Te、1,000ユーロ
- INPS:Carta Dedicata a te、申請なしで対象者を特定
- MASAF:2026・2027年 Fondo Alimentare 制度資料




