イタリアでは2026~2027年、社会ボーナス電気料金の対象外となる一部の低・中所得世帯に対し、電力販売会社が任意で追加割引を行える制度が設けられています。報道では最大約60ユーロとされていますが、法令上は使用量と電力調達費相当の計算式で決まります。

この制度はイタリアの家庭用電力契約者向けです。日本在住者は対象外です。また、要件を満たしても電力販売会社が制度に参加していなければ割引されません。

制度概要

実施機関

イタリア政府、ARERA、参加する電力販売会社

対象地域

イタリア

対象者

家庭用の居住用電力契約で、社会ボーナス電気料金を受けておらず、年ISEEが25,000ユーロ以下の世帯が対象候補です。さらに基準2か月の使用量が0.5MWh以下、直前12か月の使用量が3MWh未満などの消費量条件があります。

支給額・補助額

固定の一律額ではなく、ARERAが定めるPE(電力調達費)要素を基準期間の使用量に適用して算出します。報道上は最大約60ユーロ(約1.1万円相当)とされていますが、実額は使用量等で変わります。

2026年9月16日時点の参考レート:1ユーロ=178.907円。為替変動で換算額は変わります。

申請期間・利用期間

制度は2026年と2027年を対象。既存契約は年初の最初の2か月、年途中の新規契約は5月31日までに開始した場合の最初の2か月が基準となります。割引は基準期間から所定のタイミングで請求書へ反映されます。

申請方法

個人が専用申請書を提出する仕組みではありません。ISEE情報と電力契約情報を公的システムで照合し、参加する電力販売会社が条件を満たす顧客へ請求書上の割引として反映します。

主な条件

  • 年ISEE25,000ユーロ以下
  • 社会ボーナス電気料金の非受給者
  • 居住用の家庭電力契約
  • 基準2か月の使用量0.5MWh以下
  • 直前12か月の使用量3MWh未満
  • 販売会社が任意制度に参加していること

注意点

  • 60ユーロは全員一律ではありません
  • 制度名の『任意』は、消費者が選ぶという意味より、販売会社側の参加が任意である点が重要です
  • 2026年の社会ボーナス自体は別制度で、ISEE基準も異なります

この記事のポイント

  • ISEE2.5万ユーロ以下が対象候補
  • 社会ボーナス非受給世帯向け
  • 販売会社の参加が必須
  • 消費量条件あり
  • 一律60ユーロではない

「申請不要」でも必ず割引されるわけではない

必要なデータは公的システムで照合されるため新たな申請フォームは想定されていませんが、販売会社がこの任意制度へ参加していることが前提です。自分の契約先が参加しているか、請求書や販売会社の案内で確認することが重要です。

よくある質問

Q:ISEEが25,000ユーロ以下なら必ず60ユーロ引かれますか?

いいえ。販売会社の参加、社会ボーナス非受給、使用量条件等があり、金額も計算式で変動します。

Q:申請書は必要ですか?

専用申請は原則不要ですが、ISEE情報が有効であることなどが必要です。

Q:社会ボーナスと両方もらえますか?

この任意割引は社会ボーナス非受給者を対象とする仕組みです。

公式情報

一次情報優先:制度実施主体・政府・自治体・公的機関の公式情報を元ニュースより優先して整理しています。元ニュースと一次情報に差がある場合は一次情報に合わせています。