
ドイツでは、本人や家族の収入だけでは学費・生活費を賄いにくい学生へBAföG(連邦教育訓練助成)を継続支給しています。年齢や住居、健康保険の状況によっては月額最大1,088ユーロの算定枠があります。
この制度はドイツ国籍または所定の在留資格などを持つ学生向けです。日本在住者が日本から誰でも申請できる奨学金ではありません。
制度概要
実施機関
ドイツ連邦教育訓練助成法に基づき、各地のAmt für Ausbildungsförderungが審査・支給します。オンライン申請はBAföG Digitalから行えます。
対象地域
ドイツ国内の認定大学・高等教育機関などです。条件を満たす申請者は、EU・スイスまたは一定期間の域外留学も対象になり得ます。
対象者
原則としてフルタイムで学ぶ学生で、本人、両親、配偶者・パートナーの所得や本人資産などから教育費・生活費を十分に賄えない人が対象です。通常は修学開始時45歳未満ですが、第二の教育経路や家族事情などの例外があります。
給付額・支援額
Deutsches Studierendenwerkの2026年案内では、親元を離れ、自分で学生健康・介護保険料を負担する25~29歳の学生は最大月992ユーロ、30歳以上の該当学生は最大月1,088ユーロです。親と同居する場合の上限はそれぞれ671ユーロ、767ユーロです。
2026年8月24日時点の参考レート(1ユーロ=約185.60円)では、月992ユーロは約18万4,000円、月1,088ユーロは約20万2,000円相当です。為替変動により日本円換算額は変わります。
申請方法
BAföG Digitalでオンライン申請するか、所定の申請書と証明書を担当の教育助成事務所へ提出します。一般に在学証明、本人確認・在留資格、本人と家族の所得、資産、住居、健康保険などの資料が必要です。
申請期間
全国一律の年1回締切はありません。ただし、支給は教育開始後であっても原則として申請した月より前には遡りません。新学期前に早めに申請することが重要です。
支給・利用時期
申請月以降、審査で決まった認定期間に月ごとに支給されます。書類不足があると担当事務所から追加提出を求められます。
主な条件
- 認定された学校・大学などで原則フルタイムで学ぶこと
- ドイツ国籍または法令上対象となる在留資格・居住歴等を満たすこと
- 本人・両親・配偶者等の所得審査を満たすこと
- 本人資産が年齢別控除額の範囲内であること
- 原則として修学開始時45歳未満であること
注意点
大学生向けBAföGは原則として半分が給付、半分が無利子貸付です。全額が返済不要の給付金ではありません。一方、貸付部分の通常の返済上限は1万10ユーロと案内されています。実際の月額は所得・資産・住居・保険条件で下がる場合があります。
この制度のポイント
- 30歳以上で親元外・自己保険負担などを満たす学生の算定上限は月1,088ユーロです。
- 上限額は全学生一律ではなく、生活・保険・所得条件で変わります。
- 大学生向けは原則半分給付、半分無利子貸付です。
- 締切日よりも「申請月」が重要で、遅れるとその前の月分を失う可能性があります。
よくある質問
Q:最大1,088ユーロは返済不要ですか?
A:大学生向けBAföGは原則として半分が給付、半分が無利子貸付です。全額が返済不要ではありません。
Q:親の所得が高いと必ず対象外ですか?
A:通常は親の所得が計算に入りますが、長期間の就労歴などにより親の所得を考慮しない例外があります。担当事務所の個別判定が必要です。
Q:年度末までに申請すれば過去月分も受け取れますか?
A:原則として申請月より前には遡らないため、受給を希望する月の早い段階で申請する必要があります。
公式情報
Deutsches Studierendenwerk「BAföG FAQ 2026」
Tweet



