先端設備導入計画とは、中小企業や小規模事業者などが労働生産性を向上させるために設備投資を行う際に作成する計画です。
その事業者が所在している市区町村(※)から認定を受けることができます。
※生産性向上特別措置法に基づく「導入促進基本計画」の同意を受けた市区町村に限ります。
この先端設備導入計画に認定されると、納税や補助金の申請などさまざまな面で優遇されます。
しかし、対象設備の条件を満たしてなければ、認定されません。
そこで、今回は先端設備導入計画の優遇内容や設備基準について詳しくご説明します!
先端設備導入計画の要件
申請の流れ
固定資産税が最大ゼロに!
市区町村から先端設備導入計画の認定を受けると、設備投資に関しての固定資産税を3年間全額減免にすることができます。
たとえば、1億円の償却資産である機械を導入した場合、3年間で300万~400万円の固定資産税がかかります。
これが最大ゼロになるのです。
ただしその市区町村が、条例によって固定資産税をゼロにするよう定めている必要があります。
固定資産税ゼロの自治体
先端設備導入に伴う固定資産税ゼロの措置を実現した市区町村
※2021年9月30日現在
自治体のメリット・デメリット
しかし、この固定資産税をゼロにする条例を実施し、中小企業の先端設備導入計画を次々と認定してしまうと、自治体の税収が減ってしまいます。
特に、少子高齢化などの原因で人口減少が進んでいる市区町村では手痛いダメージを受けます。
しかしその反面、固定資産税をゼロにすることで、地元の中小企業の活動を促進し、地域経済を活性化させるメリットがあります。
また、中小企業は、先端設備導入計画を作成して実施することで、労働生産性を向上させることができます。
手を挙げるかどうかは各市区町村に任されています。
しかし、地元の中小企業による経済活性化を見込んで、多くの市区町村は3年間の全額免除を条例に定めました。
まとめ
先端設備導入計画に認定されれば、中小企業は計画のもとに労働生産性を向上させることができます。
また、自治体も中小企業の産業を活発化させることで、地域経済を活性化させることができます。
各市区町村により内容が異なっている場合もございますので、詳しくは各自治体に問い合わせてください。
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