助成金・補助金に関する疑問、新しく出た助成金/補助金をわかりやすく解説致します!

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今回のテーマ
「うちの研修を受ければ、助成金が入るから実質無料!」は本当?

「うちの研修を受ければ、助成金が入るから実質無料!」
そう謳っている研修会社が最近数多く見られますが、果たしてその言葉は本当なのでしょうか?

1.キャリアアップ助成金について
キャリアアップ助成金は、正社員転換コースがあまりにもメジャーですが、人材育成コースというものもあります。
この正社員転換コースと人材育成コースを組み合わせると、研修に要した費用等だけでなく、当該の労働者を正規雇用に転換する費用も助成されます。

人材育成コースはさらにいくつかに別れ、その内容によって助成金額が違ってきたりもします。
キャリアアップ助成金の細かな要件は今回は割愛するとして、例えば次の例で考えてみます。

【キャリアアップ助成金・人材育成コース(有期実習型訓練)】
Off-JT:105時間
OJT:680時間
Off-JTの費用:350,000円(外部の研修期間へ支払う)

[実際の助成額]
Off-JT:105時間×760円=79,800円
OJT:680時間×760円=516,800円
Off-JTの費用の助成:20万円
合計=796,600円

これにより、金額だけ見れば研修費用を上回って返ってきます。
その後、正規雇用転換コースで57万円がさらに支給されるわけです。

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2.嘘ではないけれど・・・
しかし、その表面上の金額に騙されないようにしてください。

よく研修会社が、
「うちの研修を受ければ助成金がもらえ、研修費用を上回って返ってきます。」
などという謳い文句で勧誘してくるケースが多々あります。

別に不正を犯していない限り、それだけ見れば特に問題ないように感じます。

ですが注意していただきたいのは現場です。
当該の研修を受ける労働者は、毎日日誌を書かなければいけなかったりします。

確かに公のお金をもらうのですから、何もしないでもらうという訳にはいきませんね。

この毎日日誌を書く作業をを6ヵ月間実施したと言う実例もあります。
Off-JTとOJT合せて785時間を6ヵ月で実施するわけですから、その従業員の方は、会社に出勤するときは毎日がOJT状態です。
確かに正規雇用に転換するために訓練をしているのですから、毎日がOJTと言っても良いかも知れませんね。

しかし本人は、出勤するたびに日誌を書き、それを指導担当者が毎日チェックする。そんな手間があることは、研修機関からは知らされないまま、実施しようとします。

そして、受講予定の方やその会社の事業主さんから研修会社に「話が違う」というように言われると、研修会社は、「それは社労士に聞いてください。」というふうに責任を逃れていく。
このような研修会社は研修を受注するために助成金という手段を使っているだけです。

もちろん、そんな会社ばかりではありません。ですが、相手のことを考えず、自社の研修制度の利用、つまり自社の儲けばかりを優先してしまっている業者が多いのもまた事実です。
ですので、お金に目が眩むのではなく、まずはその研修が自社のその従業員の方にとって本当に必要かどうかを考えるのが先です。そうでないと、日誌が書けず、それがすなわち不支給につながっていくのです。

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