トルコ家族・社会サービス省は、経済的・社会的な事情によって子どもの養育が難しくなる家庭を支え、できる限り子どもが家族と暮らし続けられるようにする「Sosyal ve Ekonomik Destek(SED:社会・経済支援)」を実施しています。公式ページでは、2026年7月3日付の公務員給与係数を用いた支援基準額が掲載されています。

この制度はトルコ国内で社会調査を受け、支援が必要と認められた子ども・家庭向けです。日本在住者が日本国内で受け取れる子ども手当ではありません。

公式ページの表見出しには旧年表記が残る箇所がありますが、表内の係数・金額は2026年7月3日付通知に基づく数値です。本記事では表内の最新係数と金額を優先しています。

制度概要

実施機関

トルコ共和国 家族・社会サービス省(Aile ve Sosyal Hizmetler Bakanlığı)・児童サービス総局。

対象地域

トルコ。各県の家族・社会サービス局やSocial Service Center(Sosyal Hizmet Merkezi)が審査を行います。

対象者

経済的・社会的な困難により子どもの養育・健全な発達に支援が必要で、社会調査の結果、SEDによる支援が適切と判断された家庭が対象です。単に「子どもがいる」だけで自動的に対象となる制度ではありません。

支給額・補助額

区分2026年7月係数による基準額円換算目安
就学前7,483.68TRY約24,000円
初等教育11,225.52TRY約36,000円
中等教育11,973.89TRY約38,400円
高等教育13,470.63TRY約43,200円
施設養護を離れた若者5,986.95TRY約19,200円

別に一時的経済支援の基準額として、1倍14,967.36TRY、2倍29,934.73TRY、3倍44,902.09TRYも公式表に掲載されています。すべての受給者が同一金額を受け取る制度ではありません。

円換算は2026年10月5日の参考レート1TRY=約3.20632円。正式額はトルコリラで、支援区分・審査内容等により変わります。

申請期間・利用期間

恒常的な社会サービスとして申請窓口が案内されています。給付の期間や継続可否は社会調査・認定内容に応じて判断されます。

申請方法

居住地域の家族・社会サービス県局またはSocial Service Centerへ申請するほか、e-Devletの「Sosyal ve Ekonomik Destek Hizmeti Ön Başvurusu」から事前申請できます。

主な条件

申請後、ソーシャルワーカー、心理士、児童発達専門職等による面談・社会調査が行われ、子どもを家庭内で支援することが適切と判断された場合に手続きが進みます。

必要書類

公式ページでは、トルコ国民ID番号の申告のほか、必要に応じて健康報告書、在学証明、İŞKURや職業訓練への申請を示す資料、その他状況確認資料を求めるとしています。

注意点

報道に出る「平均支給額」や年間総支出額は、個々の家庭が受け取る一律額ではありません。記事では個人が確認しやすい公式の教育区分別基準額を使用しています。

申請から決定までの流れ

  1. 窓口またはe-Devletで申請
  2. 担当専門職との事前面談
  3. 世帯の社会・経済状況を調査
  4. SEDで子どもを家庭内支援することが適切か判定
  5. 認定後、区分に応じた支援手続き

この記事のポイント

  • 子どもがいる全家庭への一律手当ではない
  • 2026年下期は就学区分で基準額が異なる
  • e-Devletで事前申請可能
  • 社会調査を経て受給可否を決定
  • 必要に応じて在学・健康・就労関連資料を提出

よくある質問

Q:高等教育なら必ず13,470.63リラですか?

いいえ。公式表の教育区分別基準額であり、SEDの支給自体は社会調査・認定が前提です。

Q:オンラインだけで審査が完了しますか?

e-Devletは事前申請に使えますが、その後に担当者の面談や社会調査が行われます。

Q:日本の児童手当のように全員へ支給されますか?

いいえ。経済・社会面の支援必要性を審査する福祉制度です。

公式情報