フランス政府のChèque énergie(エネルギー小切手)は、所得が低い世帯の電気・ガス・灯油・薪などの住居エネルギー費を支援する制度です。2026年は、対象世帯の2024年RFR(課税基準所得)を世帯のUC(消費単位)で割った額が1万1,000ユーロ未満であることが所得基準となります。

この制度はフランス居住世帯向けです。日本在住者が日本の光熱費に利用できる制度ではありません。48~277ユーロは所得と世帯構成で決まる範囲で、全対象世帯が277ユーロを受け取るわけではありません。

正式額は48~277ユーロです。1ユーロ=179.156円(2026年9月25日)で、約8,600円~4万9,600円、すなわち約0.9万~5.0万円相当です。正式額はユーロ建てで、円換算は為替により変動します。

制度概要

実施機関

フランス政府。実務はAgence de services et de paiement(ASP)等が担い、公式サイトchequeenergie.gouv.frで対象確認・申請・利用案内を行っています。

対象地域

フランス。住居の電力契約に紐づくPDL(Point de Livraison)と、契約者の世帯税情報等を用いて対象者を特定します。

対象者

2026年は、2024年RFR÷UCが1万1,000ユーロ未満の世帯が所得面の基本対象です。UCは1人目が1、2人目が0.5、3人目以降が1人につき0.3として計算します。

支給額・補助額

48~277ユーロ。所得と世帯構成で金額が決まり、政府案内の平均額は約150ユーロです。

申請期間・利用期間

対象と自動判定された世帯には2026年4月から自動送付されています。条件を満たすのに自動受給できなかった世帯は、2026年12月31日までオンラインまたは郵送で申請できます。

申請方法

まず公式シミュレーターで対象可能性を確認し、未受給で対象と考えられる場合はchequeenergie.gouv.frから申請します。郵送申請も可能です。

主な条件

所得基準だけでなく、住居の電力契約のPDLと税情報の紐付けが自動判定に使われます。オンライン申請では本人確認情報、税情報、3カ月以内の電力契約証明などが必要です。

注意点

2026年分は2024年所得(2025年に申告した内容)が基準です。また、現在のChèque énergieは光熱費等に使う制度で、原則として新規の住宅改修費用には使えません。

RFRが20,500ユーロの場合、何人世帯なら所得基準に入る?

元ニュースで焦点となっている「RFRが20,500ユーロ」というケースは、世帯人数によって結論が変わります。所得基準だけを単純計算すると次の通りです。

世帯構成の例UCRFR基準の目安RFR 20,500ユーロ
1人1.011,000ユーロ未満所得基準を超える
2人1.516,500ユーロ未満所得基準を超える
3人1.819,800ユーロ未満所得基準を超える
4人2.123,100ユーロ未満所得基準上は範囲内になり得る

したがって「RFRが20,500ユーロなら一律対象外」とは言えません。実際の資格は世帯構成、電力契約、税情報等を含めて公式シミュレーターで確認するのが確実です。

申請前に準備したいもの

政府の2026年案内では、申請には本人情報・税情報に加え、電力契約を証明する資料が重要です。郵送申請では、申請書、契約名義人の本人確認書類、3カ月以内の電力契約証明、2024年所得に関する税通知書の写し等が求められます。

この記事のポイント

  • 2026年の支援額は48~277ユーロ
  • 2024年RFR/UCが1万1,000ユーロ未満が所得基準
  • 対象者の多くは自動送付
  • 対象なのに未受給の場合は12月31日まで申請可
  • RFR 20,500ユーロでも世帯人数で判定が変わる

よくある質問

Q:RFRが20,500ユーロなら必ず対象外ですか?

いいえ。RFRだけでなくUCで割って判断します。2~3人世帯では所得基準を超えますが、4人世帯の例では所得基準上は範囲内になり得ます。

Q:申請しないと受け取れませんか?

対象者として自動特定された世帯は原則自動送付です。対象なのに届いていない場合は12月31日まで申請できます。

Q:277ユーロが全員に支給されますか?

いいえ。277ユーロは上限で、実際の金額は所得と世帯構成によって異なります。

Q:日本在住者も利用できますか?

できません。フランスの対象世帯向け制度です。

公式情報