オーストラリア・ビクトリア州には、予期せぬ一時的な家計悪化で電気・ガス・水道料金を支払えず、供給停止のリスクがある低所得世帯を支援する「Utility Relief Grant Scheme」があります。

この制度はビクトリア州の低所得・一時困窮世帯向けです。日本在住者は利用できません。また最大額が自動的に現金で振り込まれる制度ではなく、滞納額や事情を審査して、公共料金事業者の口座へ充当されます。

A$650は約72,561円(約7.3万円)、A$1,300は約145,122円(約14.5万円)相当です。

制度概要

実施機関

ビクトリア州 Department of Families, Fairness and Housing(DFFH)。

対象地域

オーストラリア・ビクトリア州。

対象者

電気・ガス・水道の契約名義人で、Pensioner Concession Card、Health Care Card、Veterans’ Affairs Gold Card等の対象カードを持つ人が中心です。カードがなくても低所得世帯であれば、事業者の事前確認を経て申請できる場合があります。賃貸・持ち家の双方が対象になり得ます。

主な困窮要件

支援なしでは滞納額を払えず供給停止のリスクがあることに加え、家庭内暴力、最近の収入減、必需品の予期せぬ高額支出、住居費が世帯所得の30%超など、少なくとも1つの事情を示す必要があります。

支給額・補助額

電気・ガス・水道の各種類につき2年間で最大A$650。ガス接続がなく電気のみなど「single source of energy」の世帯は、そのエネルギーについて最大A$1,300です。最大額の受給が保証されるわけではありません。

申請方法

契約している電気・ガス・水道の小売事業者へ電話し、申請フォームを依頼します。オンラインまたは紙で提出でき、支援者や金融カウンセラーに記入を手伝ってもらうこともできます。

支給方法

現金を本人に渡すのではなく、承認額が公共料金事業者に支払われ、滞納債務へ充当されます。審査は完成した申請をDFFHが受領してから概ね4~6週間と案内されています。

申請中の供給停止

申請書を事業者に依頼すると、審査中は事業者側で供給停止手続きを保留する仕組みが案内されています。

この記事のポイント

  • 一時的な困窮で滞納した公共料金が対象
  • 各公共料金につき2年間で最大A$650
  • 単一エネルギー世帯は最大A$1,300
  • 本人への現金給付ではなく料金口座へ充当
  • 申請は契約中の公共料金事業者に依頼

申請前に確認したいポイント

  • 請求書の契約名義が申請者本人か
  • 対象のConcession Cardを持つか、カードがなくても低所得審査を受けられるか
  • 収入減や高額な必需支出など、困窮理由を説明できる資料があるか
  • 電気・ガス・水道は別々に申請する必要がある点

よくある質問

Q:A$650が必ず現金で振り込まれますか?

いいえ。滞納額と申請理由を審査して額が決まり、公共料金事業者へ支払われて未払い額に充当されます。

Q:電気で支援を受けたらガスや水道は申請できませんか?

別々に申請できます。電気・ガス・水道それぞれに上限が設定されています。

Q:Concession Cardがなくても申請できますか?

低所得世帯であれば申請できる場合があります。まず公共料金事業者が事前質問で確認します。

Q:賃貸住宅でも対象ですか?

はい。公式案内では賃貸・持ち家の双方が対象になり得ます。

公式情報

一次情報優先:制度実施主体の公式ページを基準に記事内容を整理しています。公開前にも受付状況・期限・予算終了告知が更新されていないか再確認してください。