夏と言えば花火大会!全国各地で花火大会が開催されています。

ところで、花火大会にも補助金が使われていることをご存知でしょうか?

そこで今回は花火大会に関する補助金の調査をしたので、その結果を共有します。

【調査概要】
調査方法:助成金・補助金検索サイト「助成金なう」より、花火大会に係る補助金を抽出・分析する。
調査対象日:2024年4月1日~2024年7月30日
調査対象件数:12件

花火大会の補助金一覧

名称 公募先 補助額・補助率 対象経費 対象者
松江市地域花火実証事業補助金 島根県松江市 1団体あたり20万円を上限 報償費、消耗品、燃料費、食糧費、印刷製本費、通信運搬費、広告料、手数料、保険料、委託料、借上料、使用料、入場料、人件費 (1)町内会・自治会
(2) その他地域住民主体の団体で市長が認めるもの
足立区商店街連携イベント事業補助金 東京都足立区 100万円上限 補助対象経費の詳細については別途問合せが必要 商店街
江東花火大会助成金 東京都江東区 3分の2に相当する額又は1,000万円のうちいずれか低い額とし、予算の範囲内で交付 事業費、借用費、会議費、印刷宣伝費、事務費、謝礼渉外費、警備費 実行委員会
隅田川花火大会実行委員会補助金 東京都墨田区 隅田川花火大会実行委員会補助金交付額確定通知書により実行委員長に通知される 花火費、自主警備費、管理費、コンクール費、特設観覧席設置費、公租公課費、その他区長が必要と認める経費 実行委員会
静岡市安倍川花火大会補助金 静岡県静岡市 53,758,000円を限度 報償費、消耗品費、被服費、燃料費、印刷製本費、役務費、委託料、使用料及び賃借料 実行委員会
戸田橋花火大会実行委員会補助金 埼玉県戸田市 実行委員会の事業内容及び収支状況を勘案して、予算の範囲で市長が定める額とする 補助対象経費の詳細については別途問合せが必要 実行委員会
川内川花火大会補助金 鹿児島県薩摩川内市 記載なし (1)会場設営に係る経費
(2)印刷製本費
(3)前2号に掲げるもののほか、川内川花火大会の開催に当たり必要と認められる経費
川内川商工会議所
三木花火大会事業補助金 兵庫県三木市 予算の範囲内において市長が定める額 補助対象経費の詳細については別途問合せが必要 市民祭りを実施する団体
筑後船小屋花火大会補助金 福岡県筑後市 経費の範囲内で市長が定める額 補助対象経費の詳細については別途問合せが必要 実行委員会
四日市花火大会事業補助金 三重県四日市市 24,600,000円 補助対象経費の詳細については別途問合せが必要 実行委員会
東近江市観光花火事業補助金 滋賀県東近江市 10分の9以内の額 花火購入費並びに会場設営のための備品購入費及び製作費 イベントの実行委員会
草加市民納涼大花火大会事業助成金 埼玉県草加市 毎年度予算の範囲内で市長が定める額 (1)印刷製本費
(2)会場設営業務委託料
(3)警備業務委託料
(4)煙火打上げ業務委託料
(5)その他市長が必要と認める経費
実行委員会

大会の規模によって補助額は異なる

「松江市地域花火実証事業補助金(補助額20万円)」や「足立区商店街連携イベント事業補助金(補助額100万円)」のように、自治会や商店街レベルでの花火大会では、補助額は数十万円規模になるようです。

一方、「静岡市安倍川花火大会補助金」や「四日市花火大会事業補助金」など複数のスポンサーもつく大規模な大会であれば、数千万円の補助金が支給されています。

また、「隅田川花火大会実行委員会補助金」のように補助額が記載されていないもの(=必要な分だけ補助金を支給)もあります。

対象経費は花火の導入経費以外も含まれる

花火大会の補助金なので、花火を打ち上げるのに必要な燃料費や備品費が対象になるのは当然です。

しかしその他にも、チラシの印刷費、警備費、消耗品費など、花火大会の円滑な運営や宣伝に必要な経費全般を対象経費としているようです。

対象者は委員会形式が多い

花火大会の補助金の対象者は、実行委員会形式であることが求められるパターンが多いようです。
実行委員会形式とは、自治体や企業、民間団体が資金・人材を出し合って、ひとつの「実行委員会」として結成し、主催する形式です。

隅田川花火大会など特に規模感が大きいものに関しては、予算や人員を確保するために実行委員会形式に頼らざるを得ないようです。

一方、商店街や自治会レベルの小規模なものであれば、その団体のみを対象としているケースもあるようです。