近年、夏は暑くなってきており、特に高齢者が熱中症になるリスクが高まってきています。

その上、電気代高騰の影響を受け、特にシニア世代の経済的負担が大きくなってきていることもあり、電気代を気にしてエアコンをつけなかったりエアコンが故障していても買い換えをしなかったりする高齢者も少なくありません。

そこで自治体によっては、高齢者の熱中症・節電対策として省エネエアコンの購入に補助金を出している場合があります。
今回は、高齢者向けのエアコン補助金について調査分析しました。その結果を共有させていただきます。

【調査概要】
調査方法:助成金・補助金検索サイト「助成金なう」より、高齢者支援に係る補助金またはエアコンに係る補助金を抽出・分析する。
調査対象日:2023年4月1日~2024年3月31日
調査対象件数:高齢者367件、エアコン137件

高齢者向けエアコン補助金は全体の3%ほど

高齢者を対象とした補助金のうち、最も数が多いのはインフルエンザ等の予防接種関係の補助金です。次いで、リフォーム、特殊詐欺対策電話、自転車用ヘルメットの補助金が続きます。

エアコンについては全体の3.5%ほどです。

エアコン補助金のうち、高齢者向けエアコンは9%程

エアコン補助金のうち、高齢者が対象であることを明記したものは全体の9%ほどでした。

高齢者向けエアコン補助金は熱中症対策を目的としたものが多い

エアコン補助金の公募目的は省エネ対策か熱中症対策が多いです。
エアコン補助金全体で見れば、省エネ目的の補助金が9割超を占めます。

しかし、高齢者向けのエアコン補助金に限定すると、熱中症対策目的の方が多くなります。

高齢者向けエアコン補助金の補助額は5万円以上が多い

エアコン補助金全体では、補助額5万円以上または3~4万円のものが8割程占めています。

省エネ・熱中症対策別に見ると、熱中症対策の方が補助額は高くなります。

高齢者向けエアコン補助金で見ると、熱中症対策のものが多いこともあり、補助額5万円以上と4~5万円の割合が高くなります。