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■「キャリアアップ助成金 短時間労働者労働時間延長コース」

短時間労働者は社会保険に入っていない場合が多いですが、労働者のキャリアアップを目的に、短時間労働者の労働時間を延長したり、基本給の増額を図ったり、社会保険の適用を受けるなどの措置を講じた場合、助成金を会社が受けられる仕組みが「キャリアアップ助成金 短時間労働者労働時間延長コース」です。

中小企業の場合、
【週所定労働時間を5時間以上延長し、かつ新たに被保険者とした場合】
1人あたり22.5万円<28.4万円>支給されます。

【労働者の手取り収入が減少しないように週所定労働時間を1時間以上5時間未満延長し、かつ新たに被保険者とした場合】
1時間以上2時間未満 1人あたり4.5万円<5.7万円>
2時間以上3時間未満 1人あたり9万円<11.4万円>
3時間以上4時間未満 1人あたり13.5万円<17万円>
4時間以上5時間未満 1人あたり18万円<22.7万円>

注 <>内は生産性要件を満たした場合の加算額

■「両立支援助成金 出生時両立支援コース(子育てパパ支援助成金)」

昔は夫が仕事をし、妻は育児をするという役割分担が決まっていましたが、男女平等社会の推進により、育児も夫婦で協力し合うのが当たり前になりつつあります。

しかし、企業のなかでは、男が育児のための休暇を取るには周りの理解を得るのが難しかったり、出世競争から落ちてしまう恐れなどから、なかなか育児休暇の取得割合が低い傾向にありました。

特に中小企業の場合は、人材が限られていることや仕事が人に張り付いていることなどが多いために、子育てで男性が休暇を取ることは至難の業です。

そうした状況を変えるべく、国は男性が子育てをすることを奨励する企業に対し助成金を出し、男性の育児参加の後押しをしています。

これが、子育てパパ支援助成金(両立支援助成金 出生時両立支援コース)です。

具体的には、男性労働者が育児休業や育児目的休暇を取得しやすい職場風土づくりの取組及び育児休業、休暇の実施等により助成されます。

【育休の場合】
1 年度合計10人まで
1人目の育休取得:57万円<72万円>
個別支援加算:10万円<12万円>
2人目以降の育休取得:最大33.25万円<42万円>
個別支援加算:5万円<6万円>

【育児目的休暇】
導入・利用:28.5万円<36万円>

<>内は生産性要件を満たした場合の加算額