今年のものづくり補助金は3月より正式な募集要項が公開される予定ですが、申請するのに新たな条件がいくつか追加されています。
今回はこの新たな条件について解説します。
1.賃金や給与をアップする必要あり!
(1)給与総額を計画期間において年1.5%以上上げなくてはいけないこと
(2)アルバイト、パート、社員において時給換算した際に、事業場内最低賃金について地域別最低賃金+30円をクリアする必要があること
上記の2つの条件を達成しなかった場合に、補助金の一部を返還することになりそうです。
ただし、災害や付加価値条件が達成できなかった場合は、返還は免除されます。
2.補助額が倍増!
以下2つの取組を行った場合、補助上限額が前回の上限1000万円より倍増します!
(1)海外事業の拡大・強化
補助上限額:3000万円
(2)中小企業30者以上のビジネスモデル構築・事業計画策定のための面的支援プログラム
補助上限額:1億円
3.通年公募になる!
これまで募集は年1回もしくは2回でした。
しかし今回は通年公募となり、複数の締切りを設けて審査・採択されるため、事業者にとって申請がしやすくなります。
4.過去の採択事業者は減点!
過去3年以内に採択された事業者は減点対象になります。
はじめて申請する企業に有利なように設計されています。
5.電子申請のみになる?
応募に関しては電子申請のみになる可能性も高いです。
電子申請の場合は、あらゆる補助金の手続を一つのポータルサイトに集約したJ-Grantsでの申請になり、GビズID(アカウント)の取得が必要(取得するのに2~3週間かかる)なため、公募前にIDを取得しておくとよいでしょう。
6.採択予定件数も倍増!
昨年度は応募者数が約2万社、採択者数が約1万社でした。
今回のものづくり補助金は採択予定事業者数は3万社です。
予算もこれまでの3倍以上組まれているため、補助金獲得のチャンスとなっています。
7.それ以外の注目補助金は?
その他令和2年度の本予算でも、以下のような注目補助金が組み込まれる予定です。
(1)商業・サービス高度連携促進事業
複数の中小企業等が連携して行う高度なプロジェクトを最大2年間支援します。
補助上限額:2000万円
(2)サプライチェーン効率化型
幹事企業が主導するサプライチェーン全体を効率化する取組を支援します。
補助上限額:1000万円
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