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今回のテーマ
すぐにもらえる助成金はありますか?
助成金に携わっていると、
「すぐにもらえる助成金はありますか?」
と、よく聞かれます。
その「すぐ」とはどれくらいの期間を指すのかによりますが、少なくとも明日申請して来週もらえるようなものはありません。
また、どこからが助成金のための行動かが明確ではない場合もあります。
例えば、先日ご紹介した「両立支援等助成金(育児休業等支援コース)」だとします。
助成金に関係なく[産前産後休業→育児休業]の流れを予定していて、事前に数回面談し、仕事の引き継ぎの計画を立てていたところ、偶然にも「両立支援等助成金(育児休業等支援コース)」の存在を知り、なおかつ当該の助成金に該当することが判り、そのまま実施ということもあり得ます。
いずれにしても結論としては、計画から支給申請、その後の支給決定までを含めますと、どんなに早く支給される助成金でも、最低でも半年以上はかかるものです。
そんな話をしますと、時々聞くのが、
「いや、この前○○から聞いたけど、2,3か月でもらえるのがあった」
といわれたりします。
これは「助成金」ではなく、「補助金」であることが多いです。
「助成金」は厚生労働省管轄で、人の雇用に関連するものです。
それに対し「補助金」は中小企業庁や区市町村の管轄が基本的で、経費に対して補填されるイメージのものです。
目的でだけではなく支給元や目的など、両者は根本的に違います。
最近では、採択が難しい「補助金」よりも、要件を満たしていれば支給される「助成金」にシフトチェンジする傾向が見受けられます。
ですが「補助金」の感覚で「助成金」に取り組むことは出来ません。
さらにそれがわかると、
「いやー、資金繰りが苦しくなる○月に支給されるの探してよ!」
と言われたりします。
助成金はそもそもそういう性質ではないのですね。
気持ちはわかりますが、国は助成金を会社の資金繰りに使うという状況を想定していません。
逆に、資金繰りなどの目的を捨てて、会社の労務廻りの整備に使うお金にする発想に切り替えられた企業が、結果として多くの助成金の機会を得ています。
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