
スペインでは、貧困・社会的排除を防ぐための公的給付「Ingreso Mínimo Vital(IMV)」が現在も実施されています。2026年の単身者の保証所得基準は月€733.60で、算定対象となる収入が低い場合、その基準額との差額が月ごとに支給されます。
この制度は原則としてスペインに合法かつ実際に継続居住し、所得・資産等の条件を満たす人・世帯向けです。日本在住のまま利用できる制度ではありません。
制度概要
実施機関
スペイン Social Security(Instituto Nacional de la Seguridad Social / Seguridad Social)
対象地域
スペイン。原則、申請前の少なくとも1年間、合法かつ実際にスペインへ継続居住していることが必要です。出生・養子、一定の人身取引被害者、ジェンダー暴力被害者などには例外があります。
対象者
経済的脆弱性が認められる個人または同居単位(unidad de convivencia)。前年の算定収入の月平均が、その世帯に適用される保証所得額より少なくとも€10低いことなど、所得・資産条件があります。
給付額・支援額
2026年の単身者の保証所得基準は月€733.60。実際のIMVは、原則としてこの保証所得額と申請者・世帯の算定収入との差額で、結果が月€10以上の場合に給付されます。世帯人数によって保証所得基準は高くなり、一般世帯では月€1,613.92まで、一定のひとり親世帯では月€1,775.31までの表が公式に示されています。
2026年9月18日時点(1ユーロ=約179.403円)では、単身基準€733.60は約131,610円(約13.2万円)。一般世帯の€1,613.92は約29.0万円、一定のひとり親世帯の€1,775.31は約31.8万円相当です。これらは保証所得基準であり、全額一律給付ではありません。
申請方法
Seguridad Socialの電子サービス「Ingreso Mínimo Vital」から申請できます。公式サイトには受給可能性と概算額を確認するシミュレーターも用意されています。
申請期間
一律の年度募集締切を設ける制度ではなく、要件を満たす人が随時申請する継続制度です。
支給・利用時期
給付は毎月、受給者名義の口座へ銀行振込されます。権利は原則として申請日の翌月1日から発生し、要件を満たし続ける間継続します。
主な条件
- 原則として申請前1年以上のスペインでの合法・実居住
- 世帯全体の算定所得が保証所得基準を下回ること
- 資産要件を満たすこと
- 世帯単位の場合、unidad de convivenciaの成立期間等の条件を満たすこと
- 受給中は年次の所得税申告など所定の義務を果たすこと
注意点
- 単身者が必ず月€733.60を受け取る制度ではありません。算定収入との差額が基本です。
- 世帯人数が多い場合の高い保証額を、1人あたりの給付額として表現してはいけません。
- 給与等との両立には制度上のルールがあり、就労収入がある場合は個別計算が必要です。
- 国外滞在が長期化する場合は届出義務があり、給付停止等につながることがあります。
この制度のポイント
- 2026年の単身保証所得は月€733.60
- 「基準額-算定収入」の差額給付が基本
- 世帯人数に応じて保証所得基準が上がる
- 原則1年以上のスペイン居住要件
- 年次募集ではなく、要件を満たす間の継続的な所得保障
申請・利用前に確認したいポイント
- 公式シミュレーターで世帯人数・所得を入れて概算額を確認する
- 前年所得だけでなく資産条件も確認する
- 同居家族の収入も世帯算定に入る点を見落とさない
- 受給後の転居・所得変動・長期国外滞在は期限内に届け出る
よくある質問
Q:単身なら毎月€733.60がそのまま支給されますか?
いいえ。€733.60は2026年の単身者向け保証所得基準です。原則は、その基準額と算定収入との差額がIMVとなります。
Q:4人世帯なら1人ずつ€1,613.92ですか?
いいえ。€1,613.92は一定の世帯構成に対する世帯全体の保証所得基準です。1人あたり額ではありません。
Q:スペインへ移住した直後でも申請できますか?
原則として申請前1年間の合法かつ実際の継続居住が必要です。公式に定められた一部の例外があります。
Q:支給はいつから始まりますか?
権利が認められた場合、原則として申請日の翌月1日から発生します。
公式情報
一次情報優先:制度実施主体・政府・公的機関の公式情報を優先し、2026年9月18日時点の金額・条件・受付状況を確認しています。
Tweet



