2024/6/26(水)17:00より、「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の2次公募が開始しています。
大規模な設備投資や工場立地等に対して最大50億円を補助する、非常に規模の多い補助金です。

また、1次公募の採択結果が2024/6/21(金)に公表されています。
一体どのような企業が採択されたのでしょうか?

そこで今回、中堅・中小成長投資補助金の採択結果を分析しました。その結果を共有させていただきます。

【調査概要】
調査方法:中堅・中小成長投資補助金の公式HP<https://seichotoushi-hojo.jp/information/index.html?date=info-20240621>にて公表された、1次公募の採択結果をもとに、ナビットが独自に収集した法人データを当てて分析
調査対象日:2024年6月21日
調査対象件数:109件

大都市圏の企業の採択案件が最も多い

エリア別で見ると、東京都を本社に持つ企業の採択案件が最も多かったです。ついで、大阪府・愛知県が続き、この3都府県で3割程を占めています。

事業実施場所も大都市圏が最も多い

事業を実施したのは愛知県が最も多く、福岡県・東京都・大阪府が続いています。

最も多い業種は電子機器・計測器製造業

補助金の性質上、採択者はほぼ製造業でしたが、そのうち電子機器・計測器製造業が最も多かったです。国が半導体への設備投資を特に重視していることが背景にあると考えられます。
次いで鉄鋼業、機械器具製造業、金属プレス業、自動車部分品製造業が続いています。

中小企業の採択が多い

本補助金の対象事業者は「従業員2000人以下」の企業であり、一般的に「大企業」と呼ばれる企業もこの条件を満たせば申請できます。
採択者の多くは中小企業ですが、資本金10億円以上の企業も17%程を占めています。

成長投資計画で最も多いキーワードは「工場」

順位 名詞 出現数
1 工場 39
2 事業 39
3 生産 38
4 製造 23
5 投資 21
6 実現 19
7 建設 18
8 向上 16
9 拡大 14
10 成長 14
11 設備 14
12 賃上げ 14
13 計画 13
14 プロジェクト 12
15 規模 12
16 技術 12
17 強化 12
18 貢献 10
19 自動 10
20 開発 9
21 持続 9
22 半導体 9
23 拠点 8
24 省力 8
25 倉庫 8
26 メーカー 7
27 向ける 7
28 新設 7
29 能力 7
30 部品 7
31 業界 6
32 構築 6
33 市場 6
34 世界 6
35 製品 6
36 大型 6
37 目指す 6
38 医薬品 5
39 加工 5
40 企業 5
41 機械 5
42 機能 5
43 自動車 5
44 装置 5
45 地域 5
46 展開 5
47 販売 5
48 包装 5
49 労働 5
50 センター 4

※頻出語上位50個のみ抽出

成長投資計画に入っているキーワードで最も多いのは「工場」でした。つまり、工場建設を主な補助対象事業とした採択案件が多いということです。

そのほか、「賃上げ」「省力」など本補助金の正式名称にあるキーワードを入れた採択案件も見られ、本補助金の目的に合わせた形の事業が採択されることがわかります。