アメリカザリガニ、アライグマ、マングース、ブラックバスなど、日本には多くの外来種が生息し、生態系や地域固有の生物に悪影響を及ぼす危険性があります。また、農作物を食べたり人間に怪我をさせたりなど人間活動にも大きな影響を及ぼす外来種もいます。
そのため自治体の中には、外来種による被害を防ぐため、外来種の駆除・防除に対して助成金を設けているところもあります。
たとえば、兵庫県神戸市では、市内に広く生息するアカミミガメ(通称:ミドリガメ)の捕獲に対して助成金を出しています。アカミミガメは元々はアメリカに生息していた外来種で、在来種のイシガメの生息域減少や希少植物への食害が懸念されています。
主な要件は以下となります。
1.助成対象活動
(1)神戸市内の河川、ため池等で行われること
(2)捕獲機材を3つ以上、連続2日以上設置すること(かご網は貸出可能)
(3)機材の設置又は回収時に、会員5名以上が参加するアカミミガメの防除に関する講習会を開催すること
2.助成額
捕獲数に応じて助成額が変わります。
0~5匹:10,000円
6~15匹:20,000円
16~25匹:30,000円
26~35匹:40,000円
36匹以上:50,000円
3.申請方法
団体登録申請書が受理された後、実際にアカミミガメの捕獲を行います。
そして、報告書を事務局に提出する必要があります。
4.まとめ
多くの自治体では外来種の防除の他にも、イノシシやシカなどの狩猟、クマの侵入阻止など、生物による被害を防ぐための助成金・補助金が公募されています。
生物による被害に悩まされている方は是非お住いの自治体で関連する助成金・補助金がないか探してみてはいかがでしょうか?
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