今回は、助成金・補助金に関する基礎知識や疑問を解説します!
今回のテーマ
補助金にかかる税金をゼロにする秘密兵器がある?
1.補助金にも税金がかかります!
皆さんもご存知かと思いますが、補助金にも当然のごとく税金がかかります。
自治体のHPで「〇〇万円支給しますよ!」と書かれていても、
実際に使えるのは、それよりも低い金額になります。
税金を考慮せずに事業計画を作成してしまうと、大変危険なことになります。
くれぐれもご注意ください!
2.補助金にかかる税金をゼロにする秘密兵器(?)
税金を支払うのは国民の義務なので、絶対避けられないことです。
でも、「せっかく補助金をもらえるのに、税金は払いたくないなあ。」と思うのは人情と言うもの。
そんな方々に朗報です!
実は補助金にかかる税金をゼロにする秘密兵器(?)があるのです!
すなわち、圧縮記帳です!
圧縮記帳とは、補助金を使って設備などの固定資産を購入した場合、
補助金分の課税を繰り延べる税法上の特例のことです。
例えば、補助金で1000万円の機械設備(定額法で5年償却とする)を
購入したとします。
補助金分の1000万円が雑収入として営業外収益に計上された場合、
実効税率40%とすると、400万円の税金が掛かります。
これでは実質600万円の補助金となってしまいます。
そんな時に圧縮記帳の登場です!
圧縮記帳で固定資産圧縮損1000万円を計上すると、
補助金と差引ゼロになります。
つまり、税金はかからないのです(?)
3.やっぱり税金は払わないといけません!
しかし、実はこれには裏があるのです。
本来だったら、減価償却費200万円を5年間に渡って
費用計上できます。
しかし、圧縮記帳によってそれができないのです!
この分の税金を計算すると、200万円×40%=80万円の5年分、
すなわち400万円の税金が掛かったのと同じ事になります。
つまり、
税金を一度に支払わなくていいだけで、税金をまったく支払わなくていいわけではないのです。
これを「税金の繰り延べ効果」といいます。
結局税金を払う必要があるのですね。
皆様が税金を払ってくれるから、公官庁や自治体が助成金・補助金を支給できるのです。
税金はきちんと払いましょうね!
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