お盆休みを利用して1人旅行したり、夏休み中の子どもを家族旅行に連れて行ったり、夏は旅行の季節と言えます。
ところで、旅行に係る料金、特に飛行機を使った旅行に補助金が出ることをご存知でしょうか?
そこで今回は夏の旅行に使える補助金の調査をしたので、その結果を共有します。
【調査概要】
調査方法:助成金・補助金検索サイト「助成金なう」より、空港利用に係る補助金を抽出・分析する。
調査対象日:2024年4月1日~2024年7月31日
調査対象件数:12件
旅行の補助金一覧
名称 | 公募先 | 補助額・補助率 | 対象者 |
東根市山形空港グループ利用等助成金 | 山形県東根市 | 1人片道2,000円~ | 「東京便」、「大阪便」、「名古屋便」、「札幌便」の定期便に搭乗し、要件に該当する方 ※他要件あり |
九州佐賀国際空港「国際線グループ旅行支援」 | 佐賀県 | 1人片道3,000円~ | 日本国を出発し帰国する旅行で、九州佐賀国際空港の往復又は片道を全員同じ便で利用する2名以上のグループであること |
かほく市のと里山空港利用促進助成 | 石川県かほく市 | 1人片道2,000円~ | 能登~羽田便を利用した、かほく市民 ※他要件あり |
令和6年度「パスポート取得促進事業」 | 富山県 | 1名5,000円 | パスポート取得後に富山空港発着便を利用した、富山県居住者 ※他要件あり |
パスポート取得助成事業 | 熊本県国際協会 | 1名5,000円 | 以下のすべての項目に該当する方 (1)2024年4月1日以降に熊本県内でパスポートを新規に取得すること (2)2024年4月1日時点で15歳以上30歳未満の高校生以上であること(1995年4月2日~2009年4月1日生まれ) (3)申請申込み時から報告書提出時までの期間に学校(熊本県内・県外問わず)に在籍していること ※他要件あり |
青森空港から海外へ!パスポート取得助成 | 青森空港国際化促進協議会 | 5,000円 | 青森県内にお住まいの方で、パスポート取得(更新)後初の旅行で、期間中に青森・ソウル線を利用するために、県内旅行会社から旅行商品、航空チケット等を購入された方 |
パスポート取得応援キャンペーン | 岩手県空港利用促進協議会 | 1名5,000円 | 以下の要件を全て満たす方 (1)岩手県内に居住する方で、県内で発行するパスポートを取得(更新を含む)された方。 (2)令和6年4月1日から令和7年3月29日までにいわて花巻空港を出発する国際定期便を往復利用して旅行すること。 (3)上記(2)の出発日が、パスポートの発行(更新)年月日から1年以内であること。 (4)過去に同一パスポートでの当協議会が実施するパスポートキャンペーンの利用がないこと。 |
山形県民パスポート取得促進事業 | 山形県 | 1名5,000円(QUOカードPay) | すべての条件を満たす者 (1)山形県在住者 (2)令和6年3月1日(金)から令和7年2月 28 日(金)までに新規に発行されたパスポートを有する者。ただし、公費出張のための新規取得の場合は対象外とする (3)海外旅行を予定している者 |
新潟空港おでかけ大作戦(パスポート取得支援) | 新潟県 | 1名5,000円(PayPayギフトカード) | 以下のいずれの条件も満たす方 (1)令和6年4月1日以降、新潟県内でパスポートを取得又は更新した29歳以下の方 (2)新潟空港国際線(片道利用を含む)を利用して海外へ渡航し、令和7年2月28日までに旅行から帰着する方 |
新潟空港おでかけ大作戦(海外旅行代金割引) | 新潟県 | ・新潟空港国際線往復利用の海外旅行商品 10,000円/人 ・新潟空港国内線往復利用(国内他空港乗継)の海外旅行商品 12,000円/人 |
新潟空港国際線を往復利用、または新潟空港国内線を往復利用し、国内他空港で乗り継ぎをする募集型の海外旅行商品に参加した29歳以下の方 (旅行帰着日は令和6年7月1日から令和7年2月28日までの間とします) |
宮崎ブーゲンビリア空港のパスポート取得(更新)助成キャンペーン | 宮崎空港振興協議会 | 12歳未満 6,000円、12歳以上 11,000円 | 次の(1)~(4)の全てに該当する方 (1)宮崎県民の方 (2)令和6年1月1日以降に発行されたパスポート(日本国旅券)を受領した方 (3)以下のいずれかから航空券を購入した方(航空券付きの旅行商品を含む) ・パスポート取得支援 取扱旅行会社 ・宮崎発着の国際線を運航する航空会社やインターネット旅行会社など (4)対象期間中に宮崎空港発着の国際線を利用した方 |
鹿児島空港国際線利用促進パスポート取得助成 | 鹿児島県 | 3,000円~ | 次の(1)~(3)の全てに該当する方が対象 (1)「鹿児島空港国際線」を利用された方 (2)令和7年3月31日時点で39歳以下(40歳に到達していない)の鹿児島県民の方 (3)令和5年4月1日以降にパスポートを新規(更新)取得された方(発行年月日が令和5年4月1日以降であること) |
空港の利用やパスポート取得に関する補助金がある
山形県東根市の「東根市山形空港グループ利用等助成金」や佐賀県の「九州佐賀国際空港「国際線グループ旅行支援」」のように、飛行機の利用料金に係る自治体の補助金が多く見られます。
その自治体内の地方空港の利用者数の増加を目指すだけでなく、遠方の人でもその自治体へ旅行しやすいようにして観光産業を盛り上げることを目的としています。
また、青森県の「青森空港から海外へ!パスポート取得助成」や鹿児島県の「鹿児島空港国際線利用促進パスポート取得助成」のように、パスポート取得に係る補助金も目立ちます。
こちらも海外旅行代を軽減することで、その自治体内にある地方空港の利用者数を増やすことを目的としています。
補助額は数千円程度
飛行機を利用する場合、料金が安くても1万円台、高ければ数万円規模になりますが、補助額はおおよそ片道2,000~3,000円程度のものが多いようです。
パスポートについては、10年間有効なパスポートは1万6,000円、5年間有効なパスポートは1万1,000円、12歳未満は6,000円の発行手数料がかかりますが、補助額は5000円程度となります。
対象者は年齢制限がある?
飛行機を利用するタイプの補助金は、その空港を利用する者であれば原則誰でも対象になります。
一方、パスポート取得の補助金は、熊本県の「パスポート取得助成事業」では15歳以上30歳未満の高校生、新潟県の「新潟空港おでかけ大作戦(パスポート取得支援)」では29歳以下と言ったように、年齢制限が設けられているものが多いです。
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